鉄道・航空関連

2020年5月12日 (火)

東京駅誕生

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本書は、東京駅丸の内駅舎の復原工事が完了した2012年の刊行であるが、原著は1990年の刊行。
ところどころ、活字が異なっているところがあるのだが、何らかの理由で修正したところなのだろうか。
東京駅といえば辰野金吾の名前が出てくるが、その前に汐留と上野を結ぶ、ドイツから来たヘルマン・ルムシュッテルやフランツ・バルツァーによる構想があった。
ルムシュッテルやバルツァーは、ベルリン市街線の高架鉄道工事に携わった経験から、招聘されることとなったようだ。
サブタイトルは「お雇い外国人 バルツァーの論文発見」。

「鉄道のドイツ史 帝国の形成からナチス時代、そして東西統一へ」では、「ドイツ鉄道の海外進出」という項はあるが、日本への技術者派遣やベルリン市街線については、触れられていない。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-ecd6c2.html

関連年表を作っておこう。
1825 イギリスのストックトン・アンド・ダーリントン鉄道開業
1830 イギリスのでリバプール・アンド・マンチェスター鉄道開通、蒸気機関車ロケット号を使用
1853 長崎でプチャーチンの蒸気車模型運転
1854 横浜でプペリーの蒸気車模型運転
1865 長崎で蒸気機関車アイアンデューク号が乗客を乗せた客車を牽引し走行
1871 ザール鉄道建設(~1872・ヘルマン・ルムシュッテル)
1872 新橋駅-横浜駅間で官営鉄道開業
1874 ベルリン市街鉄道建設および営業(ヘルマン・ルムシュッテル)
1874 大阪駅-神戸駅間が仮開業
1876 アメリカ合衆国の鉄道を視察(ヘルマン・ルムシュッテル)
1877 大阪駅-京都駅延伸開業
1880 手宮駅-札幌駅間開業
1881 日本鉄道設立
1883 プロイセン鉄道監査官、工場長、倉庫課長、技術課長、機械製作局長、資材局長を歴任(ヘルマン・ルムシュッテル)
1883 上野駅-熊谷駅間業(日本鉄道)
1885 プロイセン邦有鉄道機械監督(ヘルマン・ルムシュッテル)
1885 赤羽駅-品川駅間業(日本鉄道)
1887 ヘルマン・ルムシュッテル来日、九州鉄道顧問
1888 山陽鉄道設立、甲武鉄道設立、九州鉄道設立
1889 総武鉄道設立
1889 博多駅~千歳川仮停車場間開通(九州鉄道)、プロイセン鉄道参事官(ヘルマン・ルムシュッテル)
1889 東海道線開通
1889 新宿駅~立川駅間開業(甲武鉄道)
1890 「東京市の中央に一大停車場を設け、工事に着手すべし」訓令、ヘルマン・ルムシュッテルに調査を移植
1890 九州鉄道技師長(ヘルマン・ルムシュッテル)
1891 プロイセン鉄道鉄道部長(ヘルマン・ルムシュッテル)
1891 上野駅-青森駅間全通(日本鉄道)
1891 門司駅-熊本駅、鳥栖駅-佐賀駅開通(九州鉄道)
1892 九州鉄道退職、ドイツ公使館技術顧問、東京市街高架鉄道の建設構想(ヘルマン・ルムシュッテル)
1894 ヘルマン・ルムシュッテル帰国
1894 広島駅-神戸駅(山陽鉄道)
1894 市川駅-佐倉駅間開業、本所駅(錦糸町駅)延伸開業(総武鉄道)
1894 新宿駅-牛込駅(飯田橋駅)開業(甲武鉄道)
1896 帝国議会で予算議決、新永間建築事務所設置
1898 来日、逓信省鉄道作業局技術顧問に就任(フランツ・バルツァー)
1903 帰国、プロイセン邦有鉄道シュテッティン鉄道管理局管理長官(フランツ・バルツァー)
1903 池袋駅-田端駅開通(日本鉄道)
1904 飯田橋駅-御茶ノ水駅開業(甲武鉄道)
1904 本所駅-両国橋駅(現両国駅)延伸開業(総武鉄道)
1905 鉄道局資材購入顧問(ヘルマン・ルムシュッテル)
1906 拓殖省技術顧問(フランツ・バルツァー)
1906 甲武鉄道、日本鉄道、山陽鉄道国有化
1907 九州鉄道、総武鉄道国有化
1908 御茶ノ水駅-昌平橋駅延伸開業
1912 昌平橋駅-万世橋駅延伸開業、昌平橋駅廃止
1918 ベルリンで死去(ヘルマン・ルムシュッテル)
1919 万世橋駅-東京駅間延伸開業、神田駅開業
1923 プロイセン邦有鉄道を退官(フランツ・バルツァー)
1927 ヴィースバーデンで死去(フランツ・バルツァー)
1932 御茶ノ水駅-両国駅延伸開業

第一部 バルツァー論文の発見
第二部 バルツァー論文「東京の高架鉄道」
 一 まえがき
 二 路線の設定
 三 架道橋に用いる鉄製構造物
 四 陸橋(アーチ橋)の構造
 五 駅施設
第三部 東京駅を中心とした鉄道建設・改良の変遷-バルツァー以前・以後
 一 江戸の街づくりと丸の内の形成
 二 鉄道の創設とお雇い外国人の協力
 三 東京周辺の鉄道建設
 四 東京駅の誕生
 五 東京駅開業後の変遷
 六 バルツァー提言への総括意見
第四部 フランツ・バルツァーとその時代の鉄道人
 バルツァーの写真があった
 フランツ・バルツァー
 ヘルマン・ルムシュッテル
 岡田竹五郎
 五つの工区着工と仙石貢
 辰野金吾と名監督今村信夫
 後藤新平と仙石貢
 島安次郎
 島の広軌実験の成功と一番電車の事故
 古川阪次郎
 那波光雄
 国沢新兵衛
 十河信二とポッターの論文
 特別寄稿・祖父岡田竹五郎のこと
第五部 この本が出るまでのいきさつ
 この本が出版されるまでの物語
 鉄道博物館と日本鉄道技術協会の旧事務所
 東京のJR電車運転用の電気
 マンモス駅『東京』
 著者紹介
 協力者および資料提供者・協力団体

島秀雄/編
鹿島出版会
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784306094185

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2020年4月25日 (土)

HISTORISCHE FLUGZEUGE

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出版年は不明だが、東独で刊行された「歴史的航空機」である。
掲載されている飛行機の選択基準は、よくわからない。
オーストリアから、第一次世界大戦で日本が青島を攻略したときに、ドイツ側の偵察機として使用された「タウべ」が登場している。
日本の飛行機は、取り上げられていない。

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出版社の「トランスプレス出版社ベルリン(Transpress VEB Verlag für Verkehrswesen Berlin)」は、1960年にベルリンに設立された、鉄道や交通を専門とする出版社らしい。
再統一後、「ポール・ピエッチ出版社(Paul Pietsch Verlag)」に吸収されたようだ。
http://www.paul-pietsch-verlage.de/index.php?aktion=ausgabe&saktion=geschichte&sort=6701.02&grp=0&ump=6701.02&mp=&lk=&darst=&bestnr=&autornr=&sustr=&datsatz=0&detail=&saktion1=&id=xw99900Z0jNOklDpEFjlF53uLD20200419155917
「Bezirksschule der Zivilverteidigung 1115 Berlin」のスタンプと「249」という番号も書かれているので、「市民防衛ベルリン地区学校」の蔵書だったのかもしれない。
「1115」は、当時の郵便番号か。
「Zivilverteidigung」については、Wiki(独語版)に説明がある。
https://de.wikipedia.org/wiki/Zivilverteidigung_der_DDR

序文

航空機技術の進歩
掲載されている写真は、オットー・リリエンタール、ハンス・グラーデ、オーヴィル・ライト、フーゴー・ユンカース、アンドレイ・ニコラエヴィッチ・ツポレフ。

ベルギー
SABCA S-2

チェコスロバキア
Avia B-534
Letw S-328
Prafa E-114 "Air Baby"

ドイツ
Albatros B-I
Albatros B-II
Albatros C-V
Albatros C-VII
Albatros D-I
Albatros G-III
Albatros L-75 "Ass"
Albatros W-4
Albatros W-8
Blohm & Voss Ha-139
Blohm & Voss Ha-142
Buucker Bü-131 "Jungmann"
Dornier Do B "Merkur"
Dornier Do C-3 "Komet I/II"
Dornier Do D-1
Dornier Do X
Dornier Do-18
Dornier Do-26
Dornier Rs-I
Dornier Rs-II
Dornier Rs-III
Dornier Rs-IV
Dornier "Spatz"
Dornier "Wal"
Fieseler Fi-156 "Storch"
Focke-Wulf A-16
Focke-Wulf A-17 "Möwe"
Focke-Wulf F-19 "Ente"
Focke-Wulf FW-44 "Stieglitz"
Focke-Wulf FW-56 "Stösser"
Focke-Wulf FW-200 "Condor"
Fokker D-VII
Fokker Eindecker
Fokker "Spinne"
Friedrichshafen FF-33
Grade Eindecker
Heinkel He-45
Heinkel He-46
Heinkel He-50
Heinkel He-51
Heinkel He-59
Heinkel He-60
Heinkel He-63
Heinkel He-70 "Blitz"
Heinkel He-111
Heinkel He-116
Heinkel He-176
Heinkel He-178
Junkers F-13
Junkers G-23
Junkers G-24
Junkers G-38
Junkers Ju-52 / 3m
Junkers Ju-90
Junkers W-33
Lilienthal "Gleitflugzeug"
Messerschmitt M-20
Messerschmitt Me-108 (Bf-108)
Messerschmitt Me-109 (B f-109)
Rohrbach "Roland"
Rohrbach "Romar"
Siebel Fh-104
Siebel Si-202 "Hummel"
Siebel Si-204
Udet U-12 "Flamingo"
Zeppelin Staaken 8301

フランス
Blériot "La Manche" "La Manche"
Blériot XI/2
Bréguet XIX
Bréguet 462
Bréguet 521 "Bizerte"
Caudron G-3
Dewoitine 338
Farman MF-7
Latécoère 28
Nieuport-Dunne
SPAD 13

大英帝国
Boulton-Paul "Defiant"
De Havilland DH-2
De Havilland DH-60 "Moth"
De Havilland DH-89A "Rapide"
Fairey "Swordfish"
Handley Page 0/400 (H. P. 12)
Handley Page V/1500
Hawker "Hurricane"
S. E. 5 und S. E. 5a
Short "Calcutta"
Short "Empire Boat" (C-Klasse)
Short "Singapore"
Sopwith "Camel" F. I
Sopwith "Pup"
Sopwith 7 F. I "Snipe"
Vickers Supermarine "Spitfire"
Vickers "Vimy"

イタリア
Breda 25
Aeronautica macchi MC-72
Aeronautica macchi MC-94
Aeronautica macchi MC-200
Savoia-Marchetti S-73 (S-81)

オランダ
Fokker F. VII-3m

オーストリア
Etrich "Taube"

ポーランド
PZL Ł-2
PZL-5
PZL P-11C
PWD-2
PWD-4
PWD-8
PWD-10
PWD-13

ロシア
"Ilja Muromez"
"Russki Witjas"

ソ連
Berijew Be-2 (MBR-2, Np-1)
Berijew KOR-1
Bolchowitinow BI-1
ChAI-1
Grigorowitsch I-2 bis
Iljusshin Il-2
Iljusshin Il-4 (ZKB-30, DB-3)
Iljusshin Il-10
Jakowlew Ja-6 (AIR-6)
Jakowlew Jak-1 (I-26)
Jakowlew Jak-3 (I-30)
Jakowlew Jak-4 (BB-22)
Jakowlew Jak-15
Jakowlew UT-1 (AIR-14)
Jakowlew UT-2
Jermolajew Jer-2 (DB-240)
Lawotschkin-Gorbunow-Gudkow LaGG-3 (I-301)
Lawotschkin La-5
Lawotschkin La-7
Lawotschkin La-11
Li-2 (PS-84)
Milpjan-Gurewitsch Mig-1 (I-61)
Milpjan-Gurewitsch Mig-3 (I-200)
Milpjan-Gurewitsch Mig-9 (I-300)
Mjassischtschew DWB-102
Petljakow Pe-2
Petljakow Pe-8 (TB-1, ANT-42)
Polikarpow I-1 (IL-400bis)
Polikarpow I-3
Polikarpow I-5
Polikarpow I-15 (ZKB-3)
Polikarpow I-16
Polikarpow I-153
Polikarpow Po-2 (U-2)
Polikarpow R-5
PS-89 (SIG-1)
R-1
Schawrow Sch-1 / Sch-2
Schtscherbakow Schtsch-2
Stahl-2
Suchoj Su-2 (ANT-511-360)
Tupolew ANT-2
Tupolew ANT-3 (R-3)
Tupolew ANT-4 (TB-1)
Tupolew ANT-5 (I-4)
Tupolew ANT-6 (TB-3)
Tupolew ANT-9
Tupolew ANT-14
Tupolew ANT-20 "Maxim Gorki"
Tupolew ANT-20bis
Tupolew ANT-22 (MK-1)
Tupolew ANT-25 (RD)
Tupolew ANT-35 (PS-35)
Tupolew ANT-40 (SB)
Tupolew ANT-44 (MTB-2)
Tupolew TU-2 (ANT-58)

アメリカ
Bell X-1
Bellanca WB-2 "Columbia"
Consolidated Modell 28 "Catalina"
Dougas "Cloudster"
Lockheed "Orion"
Martin Model 170 "Mars"
Martin MB
Ryan MYP "Spirit of St. Louis"
Sikorsky S-38
Sikorsky S-40
Sikorsky S-41
Sikorsky S-42
Wright "The Flyer"

HEINZ A. F.SCHMIDT/著
Transpress VEB Verlag für Verkehrswesen Berlin

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2020年4月23日 (木)

鉄道のドイツ史 帝国の形成からナチス時代、そして東西統一へ

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「鉄道のドイツ史」であって「ドイツの鉄道史」ではない。
鉄道をめぐる、ドイツの経済史であり社会史である。
以前「ハプスブルク帝国の鉄道と汽船」を読んだことがあって、そのドイツ版かと思ったのだが、違った。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-b7bc.html

「ドイツ」といっても、その実態は時代によって大きく変わるので、著者は「ドイツ語圏」と表現しているようだ。
ドイツに鉄道が開通したのは1835年、当時はオーストリア帝国、プロイセン王国、4のの帝国自由都市(リューベック、フランクフルト、ブレーメン、ハンブルク)その他の領邦からなる「ドイツ連邦」は存在していたが、統一された「ドイツ」という国はまだ登場していない。
その「ドイツ連邦」、普仏戦争で成立した「ドイツ帝国」、第一次世界大戦後の「ヴァイマル共和政のドイツ」、さらに第二次世界大戦後の東西ドイツ、1990年の再統一後のドイツ、それぞれの領土は、絶えず動いていた。
その「ドイツ」のつかみどころのなさを、本書「鉄道のドイツ史」でどのように伝えているか。
例えば、目次を見たところ、本書の記述は経年的になっているように思うのだが、実際は、各章の中でも歴史的に記述されていて、ある章からある章に移ったときに、前章の時代から記述が続いているわけではなく、再び以前の時代に戻り別のテーマで記述される。
そのテーマも多様だし、「ドイツ鉄道」とは直接関係のなさそうな記述も出てくる。
ドイツの鉄道は、最初から単一の「ドイツ鉄道」として発展してきたのではないことから、本書のテーマが多様さに満ちてしまうのは当然なのだが、ある意味では、本書そのものが、著者が伝えたい「ドイツ」のつかみどころのなさを表すことになったのだろう。

このことからか、本書の構成は、「ドイツ語圏」にある様々な国・領邦のそれぞれの産業の発展と諸国間の関係や鉄道へのかかわり、1871年の、プロイセン国王ヴィルヘルム1世をドイツ帝国皇帝とした統一国家を経ての鉄道、戦争、戦間期、そして戦争、東西分裂と再統一といった鉄道をめぐる190年ほどの歴史のなかで、1848年革命までが約半分、ライヒスバーンの成立(1920年)までの約90年についての記述が本書の三分の二以上のページを占めることになっている。
そのためか、WWIでの様子はあっけないほど少ないし、ライヒスバーン設立後の記述、WWII以後の記述も少ないように思う。
DDR時代の国鉄は「DR(Deutsche Reichsbahn)」との名称を使っていたが、帝国時代ナチス時代からの「Reich」をそのまま使用し続けたことにも触れている(P.254)のが興味深い。

P.141に、「一九八〇年代以降の欧米やそれに触発されたわが国のドイツ「三月革命」史研究が、従来の思考の固い枠組みを離れて着目したのは、もちろん市民ならざるものたちであった」という記述があり、続いて『「乱痴気」「向こう岸」といった印象的な単語が「三月革命」史に登場したとき、私たちの司会は一気に広がった』とある。
「乱痴気」「向う岸」と言えば、「青きドナウの乱痴気」「向う岸からの世界史」だろうし、良知力氏の名前が思い出される。
「乱痴気」「向う岸」もドイツ「三月革命」と同じ一八四八年革命の流れでの、ウィーンでの様相を言い表しているので、参考文献には出てきていない。
著者とは世代は異なるが、どこかで繋がりがあったのだろうか。

P.171に、ライプツィヒ-ドレスデン鉄道が1839年に全通したとの記述があるが、この路線は2018年にライプツィヒからドレスデンまで、ICEに乗って約1時間で走った。
そのときは、そんな古い歴史のある路線であることは、知らなかった。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/8_5-von-leipzig.html

ドイツを鉄道で移動すると、大きな街からの出発であっても、列車はすぐに都市ではないところを走る。
都市、街、村は、それぞれが独立して存在している。
そうした景色を思い浮かべながら本書を読むと、つかみどころのない「ドイツ」の鉄道が、どのように現在の姿になったのかのイメージもつかめるように思う。

序章 ドイツ鉄道史ひと筆がき―「本書の構成」に代えて
第1章 鉄道建設の背景―ドイツをもとめて
第2章 鉄道時代のはじまり―一九世紀初頭~一八三〇年代
第3章 初期鉄道建設の担い手たち―一八三〇~四〇年代
第4章 鉄道の一九世紀ドイツ経済史
第5章 ドイツ的な、あまりにドイツ的な?―国家官僚制と鉄道
第6章 鉄道技師の世界、あるいは怪人vs役人
第7章 幕が下りてから―一八四八・四九年革命とその後
第8章 ドイツ・ライヒの鉄道
第9章 国際化と戦争と
第10章 共和国からナチス・ドイツへ―一九二〇年代後半~一九四五年
第11章 「時流が厳しく分けたもの」―二〇世紀後半のドイツ国鉄
終章 過去と未来の鉄道

鴋澤歩/著
中央公論社
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2020/03/102583.html

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2020年1月20日 (月)

障害者割引きっぷの手引き vol.1 JR(旅客鉄道会社)編

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なぜか、活版TOKYOに出店していて、見つけてしまったのであった。
ぜんぜん活版じゃないのだが。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-631f2a.html

内容としては、運賃割引の歴史、障害者手帳の法規、運賃等の割引の法規、実際の例などを、かなり細かく調べてある。
精神障害者に対する割引制度がないことにも、言及している。
ただし、一般障害者手帳ユーザーが割引で交通機関を利用する際の手引きになるかといったら、ちと違うかもしれない。

第1種障害者と利用することが多いが、ほとんど長距離でしか利用していない。
家から近所の一駅二駅、あるいは、東京や横浜などのとき、どこかに出かけても近距離では、全く使うことはない。
最近はIC乗車券しか使わないが、出る時に有人の窓口で手帳を提示すれば割引扱いになることは知っているものの、めんどくささが先に立つ。
ところで、IC乗車券で割引を受けるとき、手帳所持者のIC乗車券で本人半額、介護者のIC乗車券で介護者半額とするのか、いずれかのIC乗車券でまとめて半額するのか、どうするのだろう。
ちなみに、羽田空港のリムジンバスでは、介護者のIC乗車券で、本人介護者のバス運賃を半額にしてもらって支払っている。

また、昔の「割引証」はなくなり手帳提示で割引を受けられるのだが、手帳の出し入れでボロボロになる、手帳を紛失しやすくなるなど、「割引証」の方がいいという声も聞く。
知的障害者への「バス割引証」は、自治体によっては希望者に出している。

さて、この割引、JRに限らず鉄道バス飛行機などでの割引については、国や自治体が補填をしていると思われているようだが、国や自治体は割引に対する補填は行っておらず、事業者に課せられている。
タクシーなどでは自治体が「タクシー利用券」を発行していることはあるが、これは、割引制度とは異なる。
あえて書くと、
「事業者が障害者支援の方策をとるとき(割引もその一つ)、その費用の一部(または全部)を、事業者だけでなく利用するみんなで負担する」
という考え方・仕組みについて、利用者はどう考えるか、ということでもあるだろう。
2020/2/7追記

精神障害者に対する運賃割引の導入に向けては、国会でも質問主意書が出ているが、回答は木で鼻をくくったような内容である。
第196回国会(常会) 質問主意書
質問第一一〇号
精神障害者に対する交通運賃割引制度の実施状況に関する質問主意書
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/196/syuh/s196110.htm
第196回国会(常会) 答弁書
答弁書第一一〇号
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/196/touh/t196110.htm

「vol.1」とあるからには、以後も出るのか。

第1章 障害者に対する運賃・料金割引制度の歴史
第2章 障害と障害者の解説
第3章 身体障害者手帳と運賃・料金割引制度の解説
第4章 障害者割引乗車券の解説
第5章 特殊な対応

西村博章/著
佐野豊/著
交通法規研究会
https://www.trrc.gr.jp/syougaisyawaribiki-vol1/

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2020年1月13日 (月)

寅さんの鉄道旅

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寅さん本はあまた出ているが、本書は、先だって観た第50作「男はつらいよ お帰り寅さん」にあやかったムックである。
鉄道に焦点をあてて編集されているが、あらためて、すでに存在しない鉄道や駅が多いことが確認できる。

最新作「男はつらいよ お帰り寅さん」の世界
■寅次郎50年目の汽車旅 文/南正時
寅さんと笑い、怒り、泣いた人々
寅さんサミット2019 in 柴又 映画『男はつらいよ』公開50周年特別座談会
寅さんが乗った鉄道、見送った鉄道
新作「お帰り寅さん篇」のために見直したい鉄道シーン
第44作「寅次郎の告白」の舞台へ 白壁土蔵、砂丘、木造駅舎と鳥取に寅さんの足跡を探す 文/川本三郎 撮影/田村邦男
「柴又慕情」から「拝啓寅次郎様」へ 廃線に探す、寅さんの足跡 文/南正時 撮影/坪内政美
九州を旅した寅さんの足跡
九州・大分ロケ地探訪
ガンバレ信州! 応援企画 「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」の舞台上田電鉄と別所温泉の旅へ
『男はつらいよ』シリーズで初めてD51形蒸気機関車が登場した柘植駅へ
『男はつらいよ』の舞台を歩く 柴又駅から寅さんぽ
鉄道見どころ付き 「男はつらいよ」50作品の世界

旅と鉄道 2020年 増刊2月号
https://www.tabitetsu.jp/2019/12/3438/

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2019年11月30日 (土)

昭和の鉄道旅 復活編 2019年11月号

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今回の広島行きで、呉の本屋さんに立ち寄ったらこっちを向いていたので、お持ち帰りにしてしまった。
「特別企画」が四つ。
□お帰り“寅さん”
□「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」 見える人・橋・電車
□昭和の「懐想電車」旅
□東西鉄博(てっぱく)探訪 昭和のなつかし列車
ここまでは、良しとする。

しかしながら。
北海道に関してもさまざまな記事内容で取り上げられていて、それぞれに「頑張れ 北海道の鉄路」のロゴがついているのだが、日常生活と離れたところでの「頑張れ」になっているように思える。
なぜ頑張らなきゃならないはめに陥ったのか、旅行者だって気にするはずなのだが。
国鉄が・・・あなたの鉄道になります。
民営分割ご期待ください。
 ○全国画一からローカル優先のサービスに徹します。
 ○明るく、親切な窓口に返信します。
 ○楽しい旅行をつぎつぎと企画します。
民営分割ご安心ください。
 ○会社をまたがっても乗りかえもなく、不便になりません。運賃も高くなりません。
 ○ブルートレインなど長距離列車もなくなりません。
 ○ローカル線もなくなりません。
この、1986年5月22日に打った新聞広告は、なんだったのか。

旅行読売出版社
https://www.ryokoyomiuri.co.jp/mook/post-54.html

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2019年8月28日 (水)

関口知宏が行くヨーロッパ鉄道の旅 スイス アルプス輝く緑と湖の国

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関口クンのルートは、ジュネーブ→モントルー→インターラーケン→ラウターブルンネン→ミューレン→インターラーケン→ブリエンツ→ロートホルン→リギ・クルム→サン・モリッツ→カンポコローニョ。
撮影は、ラウターブルンネンからグリュッチアルプに上がるケーブルカーが山崩れで廃止になったばかりの頃のようだ。

インターラーケンからラウターブルンネン、前回はバスだったが、その前はBOBに乗った。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/swiss-2014-18-f.html
ミューレンは、歩いたなあ。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-375c.html
アルメントフーベルにも行った。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-f211.html
Röstiは、たくさん食べた。
ブリエンツからロートホルンも行ったぞ。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-f081.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-7877.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-3892.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-1fcd.html
インターラーケンからルツェルンへは、バス旅だった。
アンデルマット、前々回のスイス旅でクールから乗ってツェルマットに向かう氷河特急で通過したことがある。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/swiss-2014-6-cf.html
ランドヴァッサー橋は、走った。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-9ca3.html
サン・モリッツからベルニナ・ディアヴォレッツァまでは乗った。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/swiss-2017-8b75.html

NHKエンタープライズ
https://www.nhk-ep.com/products/detail/h10185AA

 

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2019年8月 4日 (日)

関口知宏が行く ドイツ鉄道の旅

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十数年前の映像なので、まだまだ若い関口クン。
フランクフルトからケルンへ、ブレーメン、ハノーファー、ハルツ、ドレスデン、ニュルンベルク、ミュンヘン、最後はツークシュピッツェ。

ケルンに向かう鉄道はライン川沿いを走るが、ライン川では船に乗ったっけ。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/benelux2014-41s.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/benelux2014-42r.html

ハルツ狭軌鉄道、案内がつくのはいいなあ。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/7_1-morgen-von.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/7_2-harzer-schm.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/7_3-harzer-schm.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/7_4-harzer-schm.html

ドイツ、5回ほど行っているが、まだまだ行っていないところはたくさんあるし、乗りたい鉄道もいっぱいあるので、まだまだ行きたい。

http://www.nhk-ep.com/products/detail/h09633AA

 

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2019年7月28日 (日)

関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅 オーストリア編

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2016年だったかに日めくり版が放映されたときにHDに録画したのだが、その機器のDVDがディスクを認識しなくなって交換するハメになり、その機器のHDデータは救出できなかったので、しょうがない、購入してしまったのであった。
日めくり版ではないので、映像はちょっとカットされている。
https://www.nhk.or.jp/sekiguchi-tabi/himekuri/austria.html

関口クンがウィーンに到着したのは2015年9月5日で、到着したウィーン西駅にはシリアなどからの難民が溢れていた映像であった。
関口クンがウィーンに着いた20日後、西駅ではなく中央駅に行き、難民たちの間を歩いたことを思い出す。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-3c82.html

関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅 オーストリア編
http://www.nhk-ep.com/products/detail/h21859AA

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2019年7月13日 (土)

江ノ電のいる風景

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江ノ電と江ノ電の周囲の日常生活とをいっしょに撮った作品の数々である。
どこで撮っているのかは、写っている風景からある程度察しはつく。
真っ昼間よりも朝や夕方の時間帯のほうが色彩が綺麗に映えるので、朝夕の写真が多いのも宜なるかな。

腰越小動神社の天王祭の写真が多い。
https://www.yoritomo-japan.com/gyoji-maturi/tennosai.htm
以前、江ノ電に乗ったらちょうどその日だった。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-770e.html
各写真にはキャプションはなく、巻末にデータがまとめられている。
それにしても、撮影日順でもなく場所ごとでもなく、どのような意図でこの順番になったのだろうか。
ちょっと変だなあと思ったのは、天王祭の写真がずっと続いて(それぞれの写真の撮影年月日は異なる)、ページをめくったら、出てきたのは雪の龍口寺の前。
そして、その雪の龍口寺の隣のページは、夏模様。
お神輿が写っていたりはしないのが、子供達は浴衣姿なので、天王祭の日だろう。

鎌倉駅表駅前の本屋さん松林堂でも、紹介している。
http://shorindo.co.jp/blog/2019/01/19/enoden/

高橋康資/著
東京図書出版
https://www.tokyotosho.co.jp/info/sis/e01.html

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