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2020年11月22日 (日)

井上ひさし展-希望へ橋渡しする人@せたぶん

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「井上ひさし展」開催中のせたぶんに行く。
えええっ、ガラガラなせたぶん、「原田治展」のときとは大違い。
遅筆堂、原田治に負けたか。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-9146f8.html

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到着はお昼ちょっと過ぎだったので、まずはごはん。

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さすがに世田谷、ゴジラ2000の着ぐるみ。

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さて、展覧会の会場に入る。
まず、「本の読み方十箇条」、これは「本の運命」に記されている。
 その一、オッと思ったら赤鉛筆
 その二、索引は自分で作る
 その三、本は手が記憶する
 その四、本はゆっくり読むと、速く読める
 その五、目次は睨むべし
 その六、大部な辞典はバラバラにしよう
 その七、栞は一本とは限らない
 その八、個人全集のまとめ読み
 その九、ツンドクにも効果がある
 その十、戯曲は配役をして読む

展示は、いくつかの作品をメインにしながら、そのほかの作品の自筆原稿、創作メモや自作年表、出版された書籍などが展示されている。
年表をつくったり地図を描いたり、戯曲ではキャストの写真を貼った紙人形で舞台の動きを考えたり。
神奈川近代文学館での展覧会(2013年)や鎌倉文学館での展覧会(2020年)に比べると、遅筆堂の作品への向き合い方が色濃く展示されていたと思う。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-775a.html
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-ef6d6e.html

「組曲虐殺」は、スペースを大きくとっている。
いくつかのセリフや歌詞が並んでいる。
 ……絶望するには、いい人が多すぎる。
 希望を持つには、悪いやつが多すぎる。
 なにか綱のようなものを担いで、
 絶望から希望へ橋渡しをする人がいないものだろうか……
 いや、いないことはない。
そして、キャストたちの「組曲虐殺」に対する想いがパネル展示されている。

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遅筆堂ののぼりは、撮影可能だった。

会場でも流れていた「井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法」、YouTubeに斉藤とも子さんが朗読する映像がある。
https://www.youtube.com/watch?v=cXr0Jymes8k

ところで、「ボローニャ紀行」のコーナーだったが、キャプションのなかのひとつに、「開放」という文字を使っているところがあった。
「ボローニャ紀行」からの引用なので本を確認しなきゃいかんが、ナチやファシストとの関係なので、「開放」ではなく「解放」じゃないかと思って、文学館の方に確認しようと思っていたのだが、ショップに寄って散財してしまい、尋ねるのを忘れてそのまま出てきてしまった。

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ショップに入る。
案の定、あれこれとお持ち帰りすることになってしまった。
図録は、当然であるにしても・・・。
「井上ひさし 全芝居」も、置いてあった。
いちおうリスト化しておこう。
 一:うかうか三十、ちょろちょろ四十/さらば夏の光よ/日本人のへそ/表裏源内蛙合戦/十一ぴきのネコ/道元の冒険/金壺親父恋達引/珍訳聖書/藪原検校
 二:天保十二年のシェイクスピア/それからのブンとフン/たいこどんどん/四谷諧談/雨/浅草キヨシ伝/花子さん/日の浦姫物語
 三:しみじみ日本・乃木大将/小林一茶/イーハトーボの劇列車/国語事件殺人辞典/仇討/吾輩は漱石である/化粧/もとの黙阿弥/芭蕉通夜舟/頭痛肩こり樋口一葉
 四:きらめく星座―昭和オデオン堂物語/国語元年/泣き虫なまいき石川啄木/花よりタンゴ―銀座ラッキーダンスホール物語/キネマの天地/闇に咲く花―愛敬稲荷神社物語/雪やこんこん―湯の花劇場物語
 五:イヌの仇討/決定版 十一ぴきのネコ/人間合格/シャンハイムーン/ある八重子物語/中村岩五郎/マンザナ、わが町
 六:父と暮せば/黙阿弥オペラ/紙屋町さくらホテル/貧乏物語/連鎖街のひとびと/化粧二題/太鼓たたいて笛ふいて/兄おとうと
 七:夢の裂け目/夢の涙/夢の痂/水の手紙―群読のために/円生と志ん生/箱根強羅ホテル/私はだれでしょう/ロマンス/少年口伝隊一九四五/ムサシ/組曲虐殺

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思わぬ収穫は、ロシア語版「父と暮せば」。
遅筆堂の義姉にあたる米原万里さんのロシア語訳(2001年の「父と暮せば」モスクワ公演の字幕のため翻訳、公演の準備にも携わっていた)で、「父と暮せば」2018年公演のときには完売だったもの。
版はあらたまっていないから、どこかにあったのだろう。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/21-885c.html

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スタンプラリーが行われているが、各地の展示は終わっているし、スタンプラリーそのものも間も無く終了である。
https://stamp.inouehisashi.jp/

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没後10年 井上ひさし展―希望へ橋渡しする人
12月6日(日)まで。
https://www.city.setagaya.lg.jp/event/bunka/d00188262.html

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芦花公園を歩いてみる。

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京王線の駅名が「芦花公園」だから芦花公園、芦花公園と呼び習わしているが、正式名称は蘆花恒春園である。
徳冨蘆花が暮らした住居や庭、そして徳富蘆花夫妻のお墓がある。
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index007.html

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モミジはもう少し後のほうがいいかもしれないが、落葉はすすんでいる。

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開発が進む前の武蔵野は、こんな風景だったのだろうな。

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イチョウは絨毯になっていた。

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