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2020年10月20日 (火)

英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで

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序章は、いきなり「イギリスは今も多くの日本人を惹きつけてやまない」と始まる。
いや、そうでもない、ドイツやオーストリアの風景が惹きつける・・・と、突っ込みたくなる出だしであるが、以下、ディレッタント的智識の発露的な内容が続くのである。

ゲーテのイタリア旅行は、イギリスの旅行記にあったというのは初耳であった。(P.31)
18世紀後半には、ここに行ってこの風景を見なければ行ったことにはならぬ的なガイドブックが出てきた。(P.89)
早くも旅行そのものが、ガイドブックに書かれてあることを確認することが目的となったわけで、その歴史は日本のガイドブックにも引き継がれている。
「聖地巡り」もその変種だろう。
そして、イタリア→田園→イングリッシュネスは、「日本スゴイ」に連なっていくようにも思う。

ガイドブックといえば、写真ががほとんど使われていない英国のロンリープラネット(Lonely Planet)は、異質なのかもしれない。

ターナーの風景がは好きなのだが、ターナー自身もイタリア旅行をしているので、ターナーの描く風景は、「旅の作法」を踏まえているのだろう。
そして大英博物館の収集も、「旅の作法」が一助となっているのかとも思う。

「英国流 旅の作法」というタイトルから、英国人の旅のしかたの変遷が綴られると想像したのだが、そうではなかったようだ。

序章 <田園>とイギリス人
第一章 <アルカディア>を求めて――グランド・ツアー
 1「制度」の誕生
 2 旅程と道中
 3 旅の誘い
 4 旅人の群像
 5 あるグランド・ツーリストの肖像
 6 旅文化を支える精神的支柱
 7 旅の地下水脈――アルカディアの伝統
第二章 風景の誕生――ピクチャレスク・ツアー
 1 ピクチャレスク美の誕生
 2 ピクチャレスク・ツアーとは何か
 3 ピクチャレスク・ツアーへようこそ
 4 諷刺されるピクチャレスク――ドクター・シンタックス現象
 5 階級社会を映すピクチャレスク
第三章 詩想を求めて田園を歩く――ペデストリアン・ツアー
 1 自然が「美しい」という感覚――感性の推移
 2 徒歩旅行の出現
 3 思索としての徒歩旅行
 4 歩くことは詩そのもの
第四章 <イングリッシュネス>を求めて――ロンドン・ツアー
 1 繁栄の都市、ロンドン
 2 スペイン人の見たロンドン
 3 アルカディアの変容――タウン・ガーデン
終章 われ<アルカディア>にあり 
学術文庫版あとがき「旅文化が生み出したもの」
引用・参考文献
図版出店
解説 「イタリアが造った英国の風景」 桑木野幸司

中島俊郎/著
講談社
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000342710

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