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2020年9月 6日 (日)

猫の舌に釘をうて 都筑道夫コレクション<青春篇>

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前回読んだのは講談社版。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-598f.html
その前にも読んでいる。
初版は東都書房、その後、三一書房、平安書房、そして講談社文庫、光文社文庫と変遷しているが、どの版だったかの記憶にはないが、文庫ではなかったことを思うと、三一書房か平安書房だったのだろう。
本書には、文庫未収録作品が抱き合わせになっている。

昭和36年当時の東京の地名がかしこに出てくるので、昔の地図と比べてみた。
たとえば、舞台になる「サンドリエ」は、「五年前まで、紀伊国屋脇のとなりの、新星館という映画館へ、大通りから入っていく左がわ」(P.31)にあったが、現在は歌舞伎町にあるとされている。
本書にある「平安書店版『猫の舌に釘をうて』あとがき」に、経緯が描かれている。

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塚本有紀子の家があるのは、「文京区の表町」、都電であれば伝通院前」(P.33)、「この家を出て、柳町へくだる坂をおり、右にいったところの、源覚寺」、「沢蔵司稲荷は、この家の二階へあがれば見下ろせる」(P.35)といった記述で、おおよその場所がわかる。
淡路瑛一の家は大塚仲町あたりにあったようだが、大塚仲町から塚本有紀子の家に向かうのに「中澤とは大塚仲町の交叉点でわかれた。安藤坂上まで都電でいって、ひろい通りを歩いていくと、つきあたりは、石柱だけで、扉のない伝通院の山門だ」(P.65)とあるのだが、大塚仲町からであれば都電で伝通院前まで行くのに、安藤坂上(という電停名は見つけられない)から下るとなると、乗り換えが必要になると思うのだが、なぜ遠回りをしたのだろうか。

「青蛾」(P.78)は、1981年に閉店したそうだが、新宿東口の三越(現在の伊勢丹ではない)裏のごちゃごちゃした路地にあったころ、行ったことはある。

猫の舌に釘をうて
哀愁新宿円舞曲
 娼婦の街
 歌舞伎町夜景
 風のたたずむ窓
 トルコ・コーヒー
 狂犬日記
 手紙の毒
 HgCl2
 乳房のあるサンドイッチ
 小説・大喜利
 穴だらけ 一幕
ショート・ショート
 蛇
 随筆の書けなくなったわけ
 雑談小説こねこのこのこねこ
エッセー
 恋愛小説の世界
 三一書房版『猫の舌に釘をうて/三重露出』あとがき
 平安書店版『猫の舌に釘をうて』あとがき
 自伝・ショート
なめくじの舌に釘をうて 辻真先
<青春篇>解題 神保博久

都筑道夫/著
光文社文庫

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