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2020年5月17日 (日)

歳時記考

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長田弘、鶴見俊輔、なだいなだ、山田慶兒の4人による対談、一対一ではないし誰が主導するというわけでもない。
三月から始まり二月で終わる1年を、さまざまなテーマで語る。
対談は十二月から八月(1978~1979)の間に行われたようで、1980年に刊行された。
本書1997年の復刻版である。
「はじめに」とか「解説」もないので、なぜ4人が数カ月にわたって対談というより雑談をしようということになったのか、続けたのかは、わからない。

白土三平の父親の岡本唐貴が、虐殺された小林多喜二が遺体で帰ってきた場にいたという話(P.21、鶴見)は、知らなかった。
尾崎一雄の「あの日この日」にあるらしい。
遅筆堂の「組曲虐殺」の初演は2009年だから、遅筆堂も知っていたかどうか。

P.21に懐かしい「花見酒」、あの花見酒経済を思い出す。
いまでいうなら、花見酒政府か。

「十二月」は「風邪」から始まる。(P.234)
話題は「インフルエンザ」「スペイン風邪」「ビールス」「マスク」と、新型コロナウイルス感染症のいまと重なる。
新型コロナウイルス感染症の呼称については、一部の人たちが発生地の名称で呼んでいて、ヘイト的意味合いを込めているようで気色が悪い。
批判に対しては「スペイン風邪」「日本脳炎」はどうなんだと決まり切ったことが返ってくるのだが、これらの呼称についてのWHOの見解には目もくれないらしい。
https://www.who.int/mediacentre/news/notes/2015/naming-new-diseases/en/

長田弘、鶴見俊輔、なだいなだ、山田慶兒/著
岩波書店

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