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2020年2月14日 (金)

この国は、変われないの?

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P.110からの2016年4月7日号の週刊朝日に掲載された「もうどうにもできないのかしら?」では、東京新聞に掲載された、安倍内閣が共産党を破壊活動防止法に基づく調査対象団体であるとの答弁書を閣議決定したという記事を紹介している。
この閣議決定は、新党大地→民主党→自由民主党と動いた鈴木貴子議員の質問主意書に対する答弁書である。
質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a190189.htm
答弁書
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b190189.htm
これに対して、日本共産党は抗議している。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-23/2016032301_03_1.html

それと同じ内容の発言が、こともあろうに2月13日の衆議院本会議で、内閣総理大臣の口から「昭和26年から28年ごろにかけて、党組織や党員が殺人などの暴力主義的破壊活動を行った疑いがあり、現在も暴力革命の方針に変更はないと認識している」との言葉が出てきた。
共産党は、当然のことながら抗議している。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2020-02-14/2020021401_03_1.html

マルチン・ニーメラー(Friedrich Gustav Emil Martin Niemöller)の言葉を思い返すことが、この国でもますます必要になってきたようだ。
Als die Nazis die Kommunisten holten,
habe ich geschwiegen,
ich war ja kein Kommunist.

Als sie die Sozialdemokraten einsperrten,
habe ich geschwiegen,
ich war ja kein Sozialdemokrat.

Als sie die Gewerkschafter holten,
habe ich geschwiegen,
ich war ja kein Gewerkschafter.

Als sie mich holten,
gab es keinen mehr,
der protestieren konnte.
http://martin-niemoeller-stiftung.de/martin-niemoeller/als-sie-die-kommunisten-holten

さて、本書は「週刊朝日」に連載された著者の「しがみつく女」から選択され、ある程度のテーマごとに順不同に並んでいるのだが、「週刊朝日」に掲載された文章を新日本出版社が出す、う〜む、昔は考えられなかったかもしれない。
オヤジが朝日にいた頃には家に「週刊朝日」はあったと思うが、当時コーコーセーだった少年にとっては、「朝ジャ」のほうがはるかに面白かったのだが。
書かれている内容は、「朝ジャ」をよく読んだ者、版元の本にも馴染みがある者にしてみれば、それぞれうなづくことが書かれていることが多いのだが、今の「週刊朝日」の読者はどんな読者層なのだろうか。
おそらく肯定否定の振れ幅は大きいのだろうが、肯定しない人たち、否定に振れている人たちにこそ読んで欲しい内容だ。
その中には月刊Hanadaだとか月刊WiLLだとかの読者もいるかもしれないが、そうした層までとは言わないけれど、『見識ある保守』『見識ある否「安倍」』に立つ人たち(いるとすれば、だが)、さらに「大人になれ」という人たち(P.136~)に、ぜひ読んでほしいと思う。

第一章 政治は変われないの?
第二章 流されちゃいけない!
第三章 民主主義って何だっけ?
第四章 本当にこのままでいいの?

室井佑月/著
新日本出版社
http://www.shinnihon-net.co.jp/general/detail/code/978-4-406-06400-2

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