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2019年11月 5日 (火)

漂う提督

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ディテクション・クラブの13人による連作。
ドロシイ・L・セイヤーズが「序」を書き、以下、G・K・チェスタートン→C・V・L・ホワイトチャーチ→G・D・H&M・コール→ヘンリイ・ウェイド→アガサ・クリスティ→ジョン・ロード→ミルワード・ケネディ→ドロシイ・L・セイヤーズ→ロナルド・A・ノックス→F・W・クロフツ→エドガー・ジェプスン→ケレミンス・デーン→アントニイ・バークリイと続く。

推理小説作家がどのように推理小説を書いているのか、あらかじめ犯人、犯行の動機、方法などを想定して描き進めるのか、それとも事件を前提として筆をすすめながら犯人、犯行の動機、方法などを考えていくのか、何れにしても作者自身の頭の中で整理していくはずだ。
ところが連作となると、他者の考えた事件とそれまでの動きを引き継ぎ、自身の解釈を加えて話をすすめ、答えは出さずに次の作者に引き継いでいくのだから、その結果はある部分を担当した作家にとって想定された結果になるのか想定外の結果になるのか、最後になるまでわからないのだろう。
ということでは、バークリイは、まとめるのに苦労したのだろうな、章のタイトル「混乱収拾篇」がそれを物語っている(原文ではどうなっているかは知らないが)。
「予想解決篇」で、作家それぞれの考えが披露されるのだが、これは最後のお楽しみ、ということで。

2016年には「沈む提督」が発表されたらしい。

中村保男/訳
早川書房
https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/47301.html

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