あんずの木の下で
学童疎開は、子供たちの命を守ることが目的ではなく、将来の「兵力」を確保するため。
したがって、「兵力」となりえない「障害児」は、疎開の対象外とされた歴史があったことを、忘れちゃならない。
戦争と障害者をめぐる書籍は「もうひとつの太平洋戦争」のほか、3年前の事件も契機となって出版されてはいるが、昨今の世相を見ると、戦争における障害者のありようについて「過去のできごと」としてではなく、今の、これからの課題であるように思えてならない。
さらに、読み継がれていってほしい。
はじめに―東京から届いた一通のメール
第1章 運命を乗せた列車
第2章 学童疎開と光明学校
第3章 ふたつの疎開
第4章 悲しい別れ
第5章 あんずの木の下で
第6章 鳴りひびく空襲警報
第7章 終わらなかった疎開生活
おわりに―なぜ、戦争はなくならないのか。
小手毬るい
原書房
http://www.harashobo.co.jp/book/b369074.html
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