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2019年6月 4日 (火)

自分の時間へ

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登戸の事件、練馬の事件、いずれも「ひきこもり」がキーワードとなっている。
ただし、じっさいに「ひきこもり」と見ることができるかどうかは、まだわからないのだが。
本書を手にしたのは、何も事件を意識したからではないのだが、あとがきにいう。
「自分の時間は、ほんとうは、他の人びとによってつくられているのだと思う。他の人びととのまじわり、他の人びとの言葉とのかかわりをとおして明るくされてきた自分の時間について、ふりかえって記憶の花束をつくる。自分の時間へというのは、自分の時間をつくってくれた他の人びとへということだ。」
登戸や練馬では、「他の人びととのまじわり、他の人びとの言葉とのかかわり」と無縁であったということは、浮かび上がってくる。
「一人で死ね」との言葉が投げつけられているが、そうではない。
投げかける言葉は「生きろ」だ。

本書は、日本経済新聞に連載された26編、その他の新聞や雑誌に掲載された20編、計46本の珠玉の語りである。
「上甲さんのこと」では、中井正一評論集を編んだことが描かれているが、読んだ。
「鶴見さんのこと」、鶴見さんとはむろん鶴見俊輔さんのことで、「日本人の世界地図」「歳時記考」「旅の話」「対話の時間」「一人称で語る権利」の5冊の名が挙がっている。
名前は知っていても読んでいない本もあるので、「読みたい本リスト」に追加された。
「井の頭沿線のこと」に、小野次郎さんのことが書かれている。
世田谷美術館の展覧会ある編集者のユートピア」、行かなきゃ。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00193
そして、本書の装丁は甲賀さん。

 

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