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2019年6月 5日 (水)

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ

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最後「ゲルニカ」の画像がに出てきて、ゲシュタポの問い「これはあなたの仕事か」に、ピカソ答えて曰く「あなた方の仕事だ」、そして「芸術家は悲しみや喜びに敏感な政治家であるべき」との言葉が流れる。
原題の「HITLER VERSUS PICASSO AND THE OTHERS」の「OTHERS」が示すように、ピカソだけではなくたくさんの作品が登場し、ピカソと「ゲルニカ」はそれらのシンボルなのだろう。
とはいえ、羊頭狗肉なタイトルである。
ナチスが美術品を入手した方法は、元の所有者に出国ビザをちらつかせて買い叩いたり(しかしビザが下りるとは限らない)、所有者不明だったり(強制収容所に送られ亡くなって)、あるいは文字どおりの略奪もあっただろう。
加えて「退廃芸術」とのレッテルを貼ることも、人々から美術品を奪うことでもある。
こうしたエピソードをつないでいくので、話は途切れ途切れになるのだが、それはいいとしても、画面の表現が凝りすぎ。
観ていて疲れる。

「ヒトラーVS.ピカソ」はドキュメンタリーと銘打っているが、「ミケランジェロ・プロジェクト」(実話とはいうが映画そのものは「物語」である)後編として見るといいのかもしれない。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-f045.html
そして「黄金のアデーレ」もそうだが、「奪われた」美術品の「返還」が「売却」や「非公開」につながるのだとしたら、美術品を所有するっていったい何だろうと思ってしまう。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-d7ca.html
返還すればいい、という単純なことではないのではなかろうか。
https://en.wikipedia.org/wiki/Republic_of_Austria_v._Altmann

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