« 「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」図録 | トップページ | 鎌倉紫陽花散歩 »

2019年6月22日 (土)

僕たちは希望という名の列車に乗った

190622_001  190622_002
チェリーブロッサムでお昼。
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140508/14000777/

190622_011
アルテリオシネマへ。

原題は「Das schweigende Klassenzimmer」、英語では「The Silent Revolution」。
映画の舞台である1956年のドイツのスターリンシュタット(Stalinstadt)は、第二次世界大戦後に製鉄業の街としてスターリンシュタット(Stalinstadt)の名称で建設され、1961年に製鉄の町であることから「鉄の街=アイゼンヒュッテンシュタット(Eisenhüttenstadt)」とされた。
ベルリンの東約120km、ポーランドと国境を接している。

「犯人」探しのプロセスでは、アビトゥア受験資格を失い将来を失う退学が脅しの材料となったり、家族までが「秘密にして起きたことを公表する」と人質にされてしまうやり方は、盟主たるソ連のやり方を持ってきたというよりも、ほんの10年前までこの国を支配していたナチスのやり方をそのまま踏襲したということだろうか。
こうした家族を材料にするやり方は、「善き人のためのソナタ(Das Leben der Anderen)」にも、そのシーンがあった。
この映画は、まだナチ時代の記憶があった時代の映画だ。
学生たちもナチ時代を少年少女として生きていたはずだし、その親たちの世代はナチ時代には何らかの形でナチスとの関係を持たざるをえなかっただろう。
ナチ時代にはナチ側にいたことを隠さなければならなかった人たちも、この映画では描かれる。
子どもからの親への反抗は、こうしたナチの影も見え隠れする。
そして教育大臣は、ナチ時代にワイヤで首を絞められた傷を首に持ち、そのことでこの時代への「反体制」「反革命」の摘発に躍起となる。
ナチスを追放して生まれたばかりのDDRにとって、その理想を実現するために忌むべきナチスのやり方までも使って「反体制」を摘発して国家を守ろうとする動きは、1961年8月13日の壁の建設につながっていく。
そして、自分たちで行った行為が「国家」にとって「否」の対象となることがどういうことなのか、これは、過去の話で終わることではないだろう。

冒頭で街の様子が画面に映るが、車がずいぶんピカピカしているなあと思った。
校長を演じたのはフロリアン・ルーカス(Florian Lukas)、「グッバイ・レーニン」のデニス、すっかりおっさんになっていた。
そうだろうな、2003年の映画だもの。
http://m-kusunoki.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/good-bye-lenin.html

190622_041
赤旗日曜版(2019/5/19)映画評。

190622_021  190622_022 
プログラム購入。

190622_031  190622_032 
公式サイト(日本)
http://bokutachi-kibou-movie.com/

原作「Das schweigende Klassenzimmer」
Dietrich Garstka/著
Ullstein Taschenbuchvlg.
https://www.ullstein-buchverlage.de/nc/buch/details/das-schweigende-klassenzimmer-9783548607696.html

邦訳「沈黙する教室」
ディートリッヒ・ガルスカ/著
大川珠季/訳
アルファベータブックス
https://ab-books.hondana.jp/book/b439134.html

シナリオ「Das schweigende Klassenzimmer」
Klett Sprachen GmbH
https://www.klett-sprachen.de/das-schweigende-klassenzimmer/t-1/9783126667104

|

« 「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」図録 | トップページ | 鎌倉紫陽花散歩 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」図録 | トップページ | 鎌倉紫陽花散歩 »