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2019年6月30日 (日)

思い出袋

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「図書」に2003年1月号から2009年12月号に連載された、不良少年的老人の「一月一話」で、連載が本書と同じ順番あったのかどうかは明記されていない。
どこかで読んだり聞いたりした話題も多く、同じテーマが繰り返されたりもする。。
そしてやはり、心をくすぐられる本についてのお話もあるので、ほんの増殖は続くのだろう。

メモしておきたいことはいくつもあるのだが、そのうちから。
以前、イラクで日本人が人質となったときに、政府筋が「自己責任」だとかある国会議員に至っては「反日分子」などとレッテルを貼ったが、米国のパウエル国務長官が「こういう人が日本人の中から現れることが、あなたがたの誇りである、こういう人が社会を前に進めるのだ」と言ったこと。(P.101)
パウエルがいつこのようなことを言ったのかはこの文章だけではわからないが、「もし予想と異なったら」という発想を政策形成過程において思い巡らすことは、いまのこの国の政府には無縁なのだろう。
日露戦争開戦時に京都の山県有朋邸に集まった政府幹部は、「ロシアに対して先端を開き、負けることになったらどれほどの不運を国民に負わせるかを、心の外に追放することができなかった」(P.109)そうである。
「日本の国について、その困ったところをはっきり見る。その事をはっきり書いてゆく。日本の国だからすべてよいという考え方をとらない。しかし、日本と日本人を自分の所属とする事を続ける」(P.158)、他に追加すべき言葉は、ない。
「一九四十五年八月、米国大統領は、すでに日本が戦力を失っていることを高度航空撮影で知りながら、もっている二発の原子爆弾を、幕僚長の反対を押しきって日本に落とした。このことについて、日本の風通人と米国の普通人は、どういう会話を交わすか」(P.218)
「日本の風通人と米国の普通人」については本書によるとして、続いて「現zないの米国大統領バラク・オバマはなんというか」(P.219)。
第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマが広島を訪れたのは2016年5月27日、鶴見俊輔さんはその姿を見ることはなかった。

鶴見俊輔
岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b226022.html

 

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