深呼吸の必要
1984年の晶文社版は、持っている。
立ち止まることなどとは無縁の、仕事に夢中になっていた頃だった。
収められているのは、「あのときかもしれない」に九編と、「おおきな木」に二十四編。
「言葉を深呼吸する。あるいは、言葉で深呼吸する。そうした深呼吸の必要をおぼえたときに、立ち止まって、黙って、必要な言葉を書き留めた。そうした深呼吸のための言葉が、この本の言葉の一つ一つになった。」そうな。
本書の解説は、小川洋子さん。
同名の邦画があるが、なぜこのタイトルにしようと考えたのだろう。
長田弘/著
角川春樹事務所
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