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2018年5月16日 (水)

「ヌード」&「コレクションをつくる。未来へつなぐ―近年の収蔵品より」&「人を描く―日本の絵画を中心に」@横浜美術館、「つなぐ、神奈川県博」&建物見学会@神奈川県立歴史博物館

ヌード

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MM線を下りて向かうのは、横浜美術館です。

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すでに日曜美術館で紹介されていますが、今日は平日とあって空いています。

展示作品は、いちばん古いものは18世紀中頃の作品、あたらしい作品は21世紀、このような展示で全体でみると、それぞれの時代との関係も浮かび上がってくる作品たちでした。
けれおd、この絵はいいなあと感じさせるものは、あまりなかったように思います。

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オーギュスト・ロダンの「接吻」は、撮影できます。
「日本初公開」となっていますが、ブロンズ像は国立西洋美術館が所蔵したりするので、大理石彫刻(3体が存在)として来日するのが初めて、ということでしょう。

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「接吻」は、今回のテート以外に、パリのロダン美術館、コペンハーゲンのニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館に所蔵さているようです。

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1 物語とヌード
2 親密な眼差し
3 モダン・ヌード
4 エロティック・ヌード
5 レアリスムとシュルレアリスム
6 肉体を捉える筆触
7 身体の政治性
8 儚き身体

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6月24日(日)まで。

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コレクションをつくる。未来へつなぐ―近年の収蔵品より、人を描く―日本の絵画を中心に

同時に開催されている「コレクションをつくる。未来へつなぐ―近年の収蔵品より」「人を描く―日本の絵画を中心に」も覗きました。
こちらは、撮影可能です。
2017年に横浜美術館に収蔵された、宮川香山の高浮彫なども並んでいました。

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釉下彩白盛鶏図大花瓶

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高浮彫桜ニ群鳩大花瓶

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高浮彫大鷲雀捕獲花瓶

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そして、下村観山の「ナイト・エラント」があって、これは先ほど「ヌード」で観たミレイの作品の模写です。
日曜美術館でも取り上げられていたと思います。

6月24日(日)まで。

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美術館おカフェで、お昼。

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次に向かう場所はMM戦で移動してもひと駅なので、日本丸メモリアルパークから汽車道を歩くことにしました。
アメリカン・ブリッジで製作された港二号橋梁は、いずれ蔦の絡まる橋梁になるのでしょうか。

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旧生糸検査所の外観を復元した横浜第二合同庁舎の裏側には高層マンションが建設される予定で、そのエリアにある北仲BRICK(旧帝蚕倉庫事務所)は休館中、北仲WHITE(旧帝蚕ビルディング)は解体されてしまったようです。

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神奈川県立歴史博物館に入ります。

神奈川県博開館51周年記念 つなぐ、神奈川県博 ―Collection to Connection―

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1967年3月に神奈川県立博物館が開館して51年、いま「つなぐ、神奈川県博 ―Collection to Connection―」が開催されています。

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展示されているものは特に目立つわけではありませんが、学芸員が書いたコメントがあって、読んでいると思いが伝わってきます。

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1 ドーム をつなぐ
2 人 をつなぐ
3 空間 をつなぐ
4 研究 をつなぐ
5 未来 をつなぐ

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7月1日(日)まで。

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続いて、常設展も歩いてみます。

次回の「明治150年記念 真明解・明治美術/増殖する新ニューメディア―神奈川県立博物館50年の精華―」展も、面白そうです。
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建物見学会

今日の横浜行きの目的は、ここ、歴博の建物見学会です。
1904年8月に横浜正金銀行本店として建てられ、1923年9月1日の関東大震災では、1階から3階までの内装と屋上のドームが焼失、戦後も東京銀行として使われていましたが神奈川県が譲り受け、1967年3月に神奈川県立博物館が開館、1995年3月に神奈川県立歴史博物館となりました。
ドームは、博物館として出発したときに、再建されました。
2016年に設備改修のために休館、2017年3月に神奈川県立博物館の開館から50年を迎え、2018年4月に再オープンし、その記念の一環としての建物見学会が行われました。

本日の参加者は、5人。

まず、外側を見てみます。

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ネオ・バロック様式の外壁の石のうち、2階3階部分は安山岩で、神奈川県の湯河原産の「白丁場石」、1階と地下は花崗岩、2階3階部分が白っぽくて微妙に色が異なっています。
地下室(半地下状態ですが)の窓、シャッターは建築当時のもので、建て物を取り巻いて数多く立っている大オーダー(柱)の柱頭は、コリント式の飾り。
正面玄関や弁天通と南仲通に面したドアの上には、横浜正金銀行の紋章がつけられています。

次に、展示室へ。
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県立歴史博物館の前身、横浜正金銀行本店の模型が展示されています。
このあたりは、銀行時代は会議室だったようです。

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銀行時代は吹き抜けだったフロアに、博物館にするときに2階と3階の床がつけられ(元の屋上は高くされた)ましたが、2階の展示室の北東の隅は床が省かれて、下を見下ろすことができるようになっています。

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そして、興味深い1932年の吉田初三郎による「神奈川県鳥瞰図」が展示されていました。

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また、「テーマ5 現代・民俗」の復元民家の板戸を開けると、建築当時の煉瓦造りの様子(下部がレンガ、上部はレンガの上に漆喰が塗られている、左上は元は窓で今は塞がれている、左下に窓のシャッターのハンドル機構)がわかるようになっています。
ただし、通常は非公開です。
レンガの内側には鉄板が入っていて、要所要所で鉄棒で補強されているそうです。
外壁の厚さは、レンガ、鉄板、レンガ、石材で、建物下部では2メートル近くになるようです。

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通常は使われていない階段室の階段は、震災後に再建されたものですが、それでも95年が経過しています。
2階から1階に降りて、地下室の窓と見上げると1階の窓が見えますが、窓とシャッターは建築当時のもの。

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シャッターを動かしてくれました。
シャッターを下げるのは、ボタンで解除すれば自動で降りてきます。
熱で溶ける材料が使われているので、火事の時にはシャッターは勝手に降りるそうです。

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いったん降りたシャッターはハンドルで巻き上げなければなりませんが、意外と軽く回りました。
階段裏のペンキを塗り直したり、シャッターのメンテナンスをする予算はないそうですが、いずれは手をつけなければならないでしょう。

地下にも行きますが、地下は撮影できません。
正面玄関の地下、建物の東側には、金庫扉が3つあります。
顧客からの預かり物を入れていたそうで、今でいう貸金庫ということでしょう。
この扉の製造は竹内金庫店、1895年の「第4回勧業博覧会」で賞を取ったようで、建物が出来てからでは運び込めないので、建物ができる前に地下に持ち込まれ据えられたのだろうという説明でした。
金庫扉の内側は、収蔵庫として使われているそうです。

普段の見学会でも公開しない場所(過去に一度だけ公開)も、案内していただきました。
それは、お金を入れていた金庫室で、現在は所蔵品収蔵庫として使われているところで、預かり物金庫室の反対の西側で、扉は3つあります。
製造はイギリスのCHUBB、3つのうち2つは震災後に交換したという記録があって、つまり一つはオリジナルになるのですが、どの扉なののかは現在わからないそうです。
金庫室の周囲には通路があって、通路の外側(西側と北側に見える)に鉄柵がありますが、この鉄柵も建築当時のもの。
西側の鉄柵は開き、その奥にも鉄柵と扉があって、お金はその扉から出し入れしていたそうです。
壁や天井は耐火のために白煉瓦が使われていて、天井は鉄骨が何本も走り、白煉瓦はその間を重量に耐えるようにアーチ状に組まれています。

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屋上に上がります。
ドームは震災で倒壊し、再建されたのは博物館となるときでした。

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ドームの図面などの資料はなく、銀行の竣工当時の写真などから再建されたそうです。

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ドーム内部は、建築当時も使用されることはなかったので、いたってシンプルな作りです。

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屋上から馬車道を見下ろすことは、ほとんどないでしょう。
左の写真が赤レンガ方向、右の写真が関内方向です。

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建築については、ここを参照。

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神戸市立博物館も、1935年竣工の旧横浜正金銀行神戸支店ビルを使っているそうで、港町であることも共通していて、交流があるそうです。
ただし、現在はリニューアル工事のため、2019年11月1日まで休館です。
月末に神戸に行くので行ってみようかと思いましたが、ざんねん。

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