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2018年3月 2日 (金)

落日の剣・上

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サブタイトル「真実のアーサー王の物語」を、どう受け止めるか。

「ともしびをかかげて」のアクイラが老アクイラとして登場し、その息子フラビアンが「わたし」と行動を共にする。
イルカの指輪は、「アクイラのもっている値打ち品」である「イルカの印が彫られてある、傷ついたエメラルドの指輪」としてさり気なく登場する。(P.61)

さて、「わたし」ことアルトスの曾祖父マクシムスはスペインの将軍で、アルフォンの王女と結婚し、ガリアに遠征してアクレティアでなくなり、その息子コンスタンティンが跡を継ぐが暗殺され、その跡を継いだのが、アルトスの父親の弟雨のアンブロシウス王である。
アルトスは叔父のアンブロシウス王から「仔熊」と呼ばれているのだが、アルトスは父親がどこかの女との間の私生児だが、王宮で育ったのであった。
そしてイゲルナは、アルトスの父親がアルトス同様どこかの女に生ませた異母妹であるが、引き取られることはなく、その母親の恨み憎しみとともに育ったのであった。
この関係が、下巻へと繋がっていく。

「サクソン軍の人数が書かれた棒切れ」には、ローマ数字で「MCDLXX」とある。(P.192)
ローマ数字の「I」「II」「III」「IV」「V」「VI」「VII」「VIII」「IX」「X」「XI」・・・あたりは今でもよく見ることがあるが、「M」「C」「D」「L」となるとほとんど見ることもない。
「M」は1,000、「C」は100、「D」は500、「L」は50、したがって「M」+「CD」+「LXX」=「1,000」+「400」+「70」=1,470ということになる。

地図があるとよかった。

The Eagle of the Ninth(第九軍団のワシ):AD 133(日本では弥生中期)
The Silver Branch(銀の枝):about AD 280(AD 243、倭の邪馬台国の卑弥呼が魏帝に貢ぎ物を贈る)
Frontier Wolf(辺境のオオカミ):AD 343(日本では古墳時代)
The Lantern Bearers(ともしびをかかげて):AD 450(倭王斎の時代)
Sword at Sunset(落日の剣):「The Lantern Bearers」(ともしびをかかげて)のすぐあと
Dawn Wind(夜明けの風):AD 597(AD 593、推古天皇即位)
Sword Song(剣の歌):about AD 900(醍醐天皇の時代)
The Shield Ring(シールドリング):AD 1070(後三条天皇の時代)

ローズマリ・サトクリフ/著
山本史郎/訳
山本泰子/訳
原書房

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