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2018年2月25日 (日)

おでかけは最高のリハビリ! 要介護5の母とウィーンを旅する

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たぶん阪神の震災前だったかと思うが、知人の車いすユーザーが韓国に行って鉄道を利用したことがあり、支援者たちが同行したとはいえ、ほとんどぶっつけ本番の悲喜こもごもの話を聞いたことがある。
その頃から比べて四半世紀ほど経過しているが、今世紀になってからもしばらくは車いす利用者の飛行機搭乗はさまざまな制約があったのだが、ここ何年かで状況はずいぶん変わっているようだ。
障害の状況や介護の状況は人それぞれだから、本書がそのまま指南書になるわけではないが、さまざまなバリアを突破して何事かをしたい人たちの後押しにはなってほしい。

ただ、もう少し、車いす利用時の具体的な状況が記されていれば、後続の人たちの参考のためにも良かったのではなかろうか。
例えば、空港で飛行機に搭乗するとき、自分の車いすでどこまで行けたか、搭乗口まで行けたのかチェックイン時に空港の車いすに乗り換えたのか、乗り換えたとしたらその乗り心地使い心地はどうだったか、飛行機内での移動は機内用車いすを使ったのか、シュベヒャート空港での車いすの使い心地はどうだったか、などなど。
まあ、ガイド本ルポ本ノンフィクション本ではないのでそこまで書く必要はないのだろうけれど、ウィーンのインフラをどのように利用できたのか、あるいはできないところがあったのか、周りの人たちのかかわりなどがどうであったのか、良かった状況やまずかった状況などの記述は、欲しかった。

ウィーンに限らず、車いす同伴で海外に行ったとき、エレベータに乗った時におじさんがドアを押さえて待っていてくれたとか、荷物を持って車いすを押していたときに声をかけてくれたとか、車いす用エスカレーターが故障してその先に行けなかったこと、劇場の車いす席を予約してみたこと、国によって車いす利用者を見る人々の視線が違うなあと感じたこと、ある観光施設にタクシーで行ったときにゲートから施設まで相当な距離があるのでドライバーさんがゲートの係員に奥まで車を入れさせろと交渉してくれた(結果はダメだったのだが)など、さまざまな経験がある。
全てではないけれど、そうしたことを記録しておくことが、次に利用する人たちの目に止まればいいと考えている。

たかはたゆきこ/著
雷鳥社
http://www.raichosha.co.jp/book/other/ot37.html

書籍には掲載できなかったバリアフリー情報について、著者のたかはたゆきこさんが「車椅子で旅に出よう ウィーンのバリアフリー情報」サイトにアップなさいました。
http://dadacat.net/travel/
(2018/3/1)

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コメント

本書は、日本旅行作家協会の第4回斎藤茂太賞を受賞したそうです。
http://www.jtwo.net/Shigetashou2019.html
http://www.jtwo.net/

投稿: 楠の末裔 | 2019年6月 2日 (日) 22時10分

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