「屋根の上のヴァイオリン弾き」と「東京クリスマスマーケット2017」
日生劇場で、「屋根の上のヴァイオリン弾き」。
最初に見たのは映画であるが、舞台は森繁テヴィエだったから、80年代だったのだろう。
前回は、2009年。
シャンテの壁の穴でお昼。
学生時代に自由が丘とか池袋では物珍しさに行ったが、最近はすっかりご無沙汰。
日生劇場は、クリスマス模様。
今日はD列だが、オケピットも3列の座席となっているので、実際は7列目であった。
しかし、米国大統領の例の発言直後だけに、なんだか落ち着かない。
このステージのテーマがテーマだけに、ちょっと間違えると、顰蹙を買いそうだ。
また、ハンナ・アーレントの著作を読んでいることもあって、チラシにあるような「愛と旅立ちの物語」はあまりにも能天気すぎるキャプションだと思ってしまう。
そして「3日で村を立ち退け」は、3.11の福島を思い出し重なってしまう。
そんな中での市村テヴィエ、所々でジョークやアドリブをかませるのだが、それがちっとも嫌味にならないのは、さすが市村さんということか。
娘たちの歌は、なんだかテレビでの歌のようで、客席には来ずに頭の上の方を飛んで行ってしまうような感じであった。
時代は1905年、ニコライ2世治下のロシアでは、各地でポグロムが盛んに行われるようになっていた。
また、ロシアの社会情勢を見ると、1898年結成された社会民主労働党は弾圧により壊滅していたが、再建された1903年にメンシェヴィキとボリシェヴィキに分裂していた。
1900年の義和団事件に際しては、ロシアは満州に軍を送り込み権益を強化した。
1904年2月からの日露戦争が続いており、1月22日には「血の日曜日事件」が起こり、1905年革命へとつながっていく。
テヴィエたちはアメリカに向かうが、ポーランドに向かったツァイテルやチャヴァ、シベリアのホーデルたちは、その後の人生をどう送っただろうか。
日比谷通りの向こうの日比谷公園に、何やらイベントが行われているのが見える。
おやまあ、クリスマス・マーケットですか。
入っていくと、屋台が並び、クリスマス・ピラミッドが立っていた。
それでは、グリューワインにしましょう。
スパイスのおとなしい、グリューワインだった。
夕暮れてきたので、会場を一回りしてみる。
このようなものがどれでも3台で1000円だったので、お持ち帰り。
待降節の馬小屋もありました。
現地にはぜひとも行ってみたいザイフェンのお店、そして、キュルテーシュカラーチのお店があった。
ウィーンでは、「ハンガリーふうバウムクーヘン」の屋台で食べたことがある。
窯に入っているが焼けると、取り出すと、熱々のキュルテーシュカラーチ。
「東京クリスマスマーケット2017」は25日(月)まで。
日比谷サローに行って晩ごはんにすることにした。
冬仕様で暖かくなっているではありませんか。
フィッシュ・アンド・チップスとオムライス。
ごちそうさまでした。
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