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2017年3月25日 (土)

相模原事件とヘイトクライム

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このブックレットは、「事件の波紋」を追いたいとしている。
事件から2か月たったころに執筆されたので、当時は被害者の家族が声を出し始めたころで、被害者についてはまだまだわからないことも多く、加害者のみクローズアップされていた時期である。
この事件を受けて何を考えるか、とっかかりの一つであろう。
保坂氏も、答を示しているわけではない。

<>「障害者の生活」「障害者の就労」「障害者の教育」「障害者の権利」等々、「障害者の~」として語られる限り、こうした事件の種は残り続ける、と言ったら、言い過ぎだろうか。

“Nothing About Us Without Us”
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/091026_seminar/david_werner.html
障害者の権利に関する条約(和文)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page22_000899.html
障害者の権利に関する条約(英文)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page22_000900.html
障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/law_h25-65.html

前にもちょっと触れたが、日本病院協会が『「尊厳死」― 人のやすらかな自然な死についての考察 ―』をまとめている。
https://www.hospital.or.jp/pdf/06_20150424_01.pdf
ここでは「延命について以下の例のような場合、現在の医療では根治できないと医療チームが判断したときは、患者に苦痛を与えない最善の選択を家族あるいは関係者に説明し、提案する。」として
ア)高齢で寝たきりで認知症が進み、周囲と意志の疎通がとれないとき
イ)高齢で自力で経口摂取が不能になったとき
ウ)胃瘻造設されたが経口摂取への回復もなく意思の疎通がとれないとき
エ)高齢で誤飲に伴う肺炎で意識もなく回復が難しいとき
オ)癌末期で生命延長を望める有効な治療法がないと判断されるとき
カ)脳血管障害で意識の回復が望めないとき
を挙げている。
これについては、「現代思想10月号 相模原障害者殺傷事件」の中で『事件が「ついに」起こる前に「すでに」起こっていたこと』で、前文にある「回復の可能性が無く、かつ死期が間近となった終末期の患者さんに対し、いかに満足される医療の提供ができるかを考え、国民が受容できる方策を検討する」とし、コンセンサスとしてあげた「「尊厳死」とは、自分が不治かつ末期の病態になった時、自分の意思により無意味な延命措置を差し控えまたは中止し、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えること」ているところからの変質であるとの指摘がある。(現代思想10月号 P.131)
日本病院協会のまとめでは、「今回は議論されなかった」事例として「神経難病 」「重症心身障害者」も挙げられており、どこかで「議論」の俎上にのせるつもりなのかもしれない。

世田谷区長の保坂氏、この人の父上には、ずっと以前、仕事でお話したことがある。
当時保坂氏はまだ、政治の世界には入っていなかったはずだ。

はじめに
第1章 相模原事件の波紋
第2章 障害当事者は事件をどう受けとめたのか
第3章 ナチス・ドイツの「T4作戦」
第4章 ヘイトクライムの「拡大・連鎖」の根を絶つために
おわりに
資料 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)(抄)

保坂展人/著
岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b266472.html

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合わせてこちらも。

相模原事件再考(上) 差別思想は、精神障害から生まれない
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170310-OYTET50007/

相模原事件再考(下)「乱暴な正義」の流行が、危ない素地をつくる
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170317-OYTET50031/

投稿: 楠の末裔 | 2017年3月26日 (日) 10時39分

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