京都と奈良 2 正倉院展
京都からは、14時50分発の奈良行き近鉄特急に乗ることができた。
近鉄奈良に到着していつもの宿にチェックイン、荷物を置いて、途中で鹿さんと遊びながら正倉院展に向かう。
正倉院展は、なんと待ち無しでするすると入館できた。
今回の正倉院展は、「聖武天皇ご遺愛の品々」「献物に関わる宝の構成物」「天平の音楽と舞踊」「聖武天皇一周忌斎会と法会の荘厳」「天平伽藍の供養と荘厳」「奈良時代の金属製さん」「奈良時代の暮らしと装身具」「正倉院の文書」「聖語蔵の経巻」で構成されている。
メインの「漆胡瓶」はさすがに素晴らしく、細くした木をぐるぐると蜷局のように巻き上げていく「巻胎技法」で形をつくり、文様の形に切り抜いた銀板を貼って漆を塗り、あとで文様の部分をはぎ落す「銀平脱技法」である。
「大幡残欠」が、思ったより大きいのにびっくりしたが、展示されているもので4.5mだが、もともとは十数mあったらしい。
象牙の細工物、「撥鏤飛鳥形」は数cnの大きさの鳥形かざりだが撥鏤(ばちる、象牙を染めその上から文様を白く彫る)の技法で表現されている。
「黄牙彩絵把紫牙撥鏤鞘金銀荘刀子」は、小刀の象牙の鞘で、花や蝶などの模様が描かれている。
そして特筆は、和同開珎、地中に埋まっていた「出土品」ではなく、地上で保管された「伝世品」、初公開である。
正倉院展も、これまで見た正倉院展のなかでは、地味めな展示物であった。
なので、並ばずに入れたのだろうか?
展示一覧
博物館のカフェでひとやすみ。
5時を過ぎているのに夕暮れが遅く、西に来ているのだと実感する。
空には三日月と宵の明星が出ている。
まだ鹿が歩いている、なら仏像館、そして興福寺五重塔がライトアップされていた。
晩ご飯は、もちいどのセンター街にある「キッチン あるるかん」で、お肉とワインを堪能した。
店内には、クリスマスピラミッドが飾られている。
ワインは、スペインの赤。
マグロのカルパッチョ、ブツ切りっぽいのがごろんごろん、そして生ハムサラダ、お肉を食するので生ハム抜きにしてもらった。
グリーンピースの小さいのは、イタリアの何とかと言うらしい。
メインは、ロース350gの大仏ステーキをシェア。
最後にコーヒー。
BGMは、懐かしのフレンチ・ポップスなどが流れていた。
入り口のケースに、スバル360やトヨタS800、2000GTの模型が置いてあった。
ご主人の趣味なんだそうな。
京都も奈良も、1本2本黄色や赤に色づいてる木はあるけれど、本格的な紅葉はこれからだ。
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