京都と奈良 3 石峰寺と伏見稲荷
ホテルをチェックアウトして駅に行くと、奈良0900発の近鉄特急に乗ることができた。
近鉄丹波橋でおけいはんに乗り換えて、深草に向かう。
深草駅から歩いて約10分で、若冲が晩年を過ごした黄檗宗百丈山石峰寺である。
お寺そのものは小さいが、境内の墓地に若冲の質素なお墓がある。
9月に若冲忌があったので、そのときに使われたのだろう卒塔婆が並んでいる。
お堂の裏側にあがると、山の起伏を利用して五百羅漢が並んでいる。
五百羅漢は撮影禁止になっているので、カメラや荷物は全部受付に預けておいた。
石峰寺から伏見稲荷までは、歩くことにした。
途中で、石峰寺に向かう団体ご一行とすれ違う。
あの狭いお寺にこれだけの人が入ると、ゆったりと五百羅漢エリアを歩くこともできないだろうと、ちょっと興を削がれてしまう。
伏見稲荷に向かう道は、車が連なっていて、伏見稲荷に着いてみると、この2日訪れたところで一番の人出のようだ。
そう、今の時期は七五三でもある。
周囲では、中国韓国の言葉が飛び交っている。
宝珠をくわえた伏狐、鍵をくわえた狐が睥睨している。
トリップアドバイザーで、「外国人に人気の観光スポット2016」で1位になったのが伏見稲荷なのだと、幟が建っている。
境内横の松の下屋で、お茶をいただく。
この建物は大正時代に建てられて、旧宮司官舎として使用されていたそうだ。
お茶をいただきながら、お庭やお茶屋を眺めることができる。
すぐそばの稲荷の喧騒は、聞こえてこない。
玄関横の洋風のお部屋は、網代の天井である。
お茶がすんで、お茶屋からお庭を散策できる。
少し離れたところに、瑞芳軒がある。
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