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2016年9月18日 (日)

チリの闘い

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43年前の9.11を記録した映画である。
3部構成で全編263分、間に15分の休憩を挟むので、延々5時間の長丁場である。
10時半頃映画館に到着してチケットを購入、整理番号30番目、最終的に入場したのは100人以上だった。
この出来事を実際に知っていそうなシルバー割引世代♂6.5割、♀2割、中世代1割、若年0.5割といったところか。
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大多数が3部を一挙に見ようとしていたようだ。

あれこれの場面で流れるVenceremos。
そして、インタビューに答える労働者や農民、おばちゃんの姿。
あるいは、右派に投票した人たちの言葉、議会の討論、右派にそそのかされてストを行った鉱山労働者、右翼学生のデモ。
しかし、人民連合や政党の指導者達は、姿は映るものの、言葉はほとんどない。
チリでは、何が目指され、何が起きたのか。
人々は何を考えどう動いたのか。
そして、いま、チリの歴史と教訓をどう受け止めていくか。

第一部:ブルジョワジーの叛乱
最初にスクリーンに映し出されるのは、空軍機によるモネダ宮爆撃のシーン。
これにより、いやでも、敗北したチリ社会主義政権を思い出す。
映像は、1973年3月の議会選挙にさかのぼる。
この選挙で右派が期待した人民連合の敗北は実現せず、右派は街頭闘争、ファシスト組織結成、ストライキ、テロ戦術へと向かい、6月29日にクーデター未遂事件を引き起こす。
そのクーデター未遂事件の画像は、カメラマンのレオナルド・ヘンリクセンに向けて銃撃する兵士の姿をスクリーンに映し、そしてその映像は銃撃を受け倒れながらも続けられている。

第二部:クーデター
6月29日のクーデター未遂事件の、カメラマンを銃撃する兵士の画像がもう一度現れる。
右派によるさらなる政府への非協力、そして閣僚罷免攻勢、軍部による「武器捜索」、CIAに援助された運輸業者のストライキ、一部の野党と大統領との話し合いを妨害する右派。
そして、アジェンデが国民投票を実施しようとした9.11、空軍機が国旗の掲げられたモネダ宮を爆撃する。

第三部:民衆の力
時間は1972年に戻る。
アメリカによる経済統制、右派による経済妨害に対し、労働者は「地域労働者連絡会」、人々は「地域部隊」を組織して自分たちの職場や地域、暮らしを守っていこうとする。
さらにこうした動きは労働者の参画による資本主義の解体を目指す動きとなっていくのだが、それは既存の国家機構の中で物事を進めていかなければならない政府との齟齬の表れでもあった。
にもかかわらず、人々はアジェンデを守らなければならないと、自分たちの仕事を続け、右翼による妨害を別の方法で乗り越え、「アジェンデよ、我々があなたを守る」とアジェンデ体制を支えようと力を尽くす。
サブタイトル「武器なき民の闘争」の所以である。

「かつて、こういうことがあった」と思い返すだけではなく、最後の方で流れた「また会おう」に応えることができるだろうか。
La historia es nuestra y la hacen los pueblos.
・・・・
Sigan ustedes sabiendo que, mucho más temprano que tarde, de nuevo abrirán las grandes alamedas por donde pase el hombre libre para construir una sociedad mejor.

パンフレット(112ページ)購入。
160918_011  160918_012

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