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2016年8月11日 (木)

マルクス

151226_012
長田弘さんが紹介していた、リウスの本である。
マルクスの生涯をふりかえり、哲学の歴史を概観したうえで、マルクスの考えを、哲学、経済学説、史的唯物論のみっつの切り口から「解説」するのだが、「マンガ」という手法によってである。
もっとも、コマ割りがしてあるわけではないので、マンガというよりイラストに近いか。
章立てがしていないので、本を置いて休むタイミングがむずかしい。

邦訳初版が1980年、原著は1978年、壁が崩壊し「東」が消滅する10年以上前のことだ。
当然ソ連解体とそれにともなうマルクス「主義」への問い直しや、現実の「社会主義」諸国の負の部分との関係にふれることはない。
いま、リウスはどう書くだろうか。
それとも、ここから探ることができるだろうか。

訳者の小阪氏による「その後の読者のために、あるいはマルクスのその後。」で、様々なマルクス本が紹介されているのだが、ここに出てくる文献は、ご本人が「訳者の好みにしたがってかたよった文献案内になってしまった」(P,156)と書いているとおりである。
個人的には、現在の状況を見るにつけ、疎外論のところはまだ注目していいと思うのだが、世の中の流れはいかがであろうか。

エドワルド・リウス/著
修平/訳
現代書館

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