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2014年9月12日 (金)

橋爪大三郎のマルクス講義

インタビュアー佐藤幹夫氏は福祉にかかわってきた人ということで、本書を手に取ってみた。
し・か・し・・・・
これは、マルクスの矮小化ではないかと。
「マルクスの結論は、間違っているわけです。」(p.97)、「『資本論』の分析をすべて鵜呑みにするわけには行きません。」(p.169)、「確実にに言えそうなこと。それは、労働者の生活が徐々に向上すること。」(p.169)、「『資本論』は、途中まではよくあてはまるのだけれど、大事なところで資本主義は、『資本論』の説明の通りにはなっていないと考えるのが正しい。」(p.170)等々とさらりと言ってのける橋爪氏が言いたいことは、「マルクスの理論は時代錯誤であり、現代の貧困問題を救えるものではない」(よみうり堂)ということに尽きるのだろう。

「資本家は、誰にも正体のつかめないシステムに置き換わってしまった。」(p.28)と考えるこの人の目には、『マルクスの「革命」からは、何も見えてこない。』(p.62)のであった。

このような評もある。

「Thesen über Feuerbach」の「Die Philosophen haben die Welt nur verschieden interpretiert; es kömmt drauf an, sie zu verändern.」を思い出した。

目次
 第1章 マルクスは現代の貧困を救いうるか
 第2章 /資本論以前のマルクスをどう読むか
 第3章 /資本論をてかがりに日本を読み解く
あとがきに代えて
マルクス略年表

橋爪大三郎/著
言視舎
飢餓陣営

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