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2014年9月30日 (火)

Good Bye, Lenin!

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2002年に製作され、2003年2月に公開されたドイツ映画「Good Bye, Lenin!」のシナリオ本である。
公開された映画の展開とは細かいところで異なる部分もあるが、映画のシーンでの写真が豊富である。
ノベライズ本(竹書房文庫)を参考にしつつ、なんとか読むことができた。
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また、ジグムント・イェーンをはじめとして映画の背景となった東独の事情や簡単ではあるが日々の動き(文章解読は難しかった)、撮影メモ、脚本家へのインタビュー、俳優たちのコメントなども載せられていて、このころの東独の状況や人々が何を思っていたのかを知るうえで、とても参考になる。

ストーリーは映画のとおりであるが(あたりまえか)、やはり、母がせっせと貯めていたマルクがただの紙くずになってしまったシーン、そして国家元首となったジグムント・イェーンがホーネッカーから国家元首を引き継ぎ、東独市民に対して語るシーンは、「こうだった社会主義」と、「こうあって欲しい社会主義」を見事に対置して表現している。
さらに、意識が戻りアパートから外に出たクリスティアーネの目の前を、撤去されたレーニン象がヘリコプターに吊り下げられて運ばれて行くシーン。
レーニン象は、クリスティアーネの方に向かい、つまりクリスティアーネの背の映像を見る私たちに向かって、手をさしのべている。
このレーニン像が日本国憲法であるような日が、いつか来てしまうのだろうか。
そのような日が来ることは、何としても押しとどめなければなるまい。

新たに国を率いることになったジクムント・イェーンの演説は、こうあってほしい社会主義宣言として秀逸である。
Liebe Bürgerinnen, liebe Bürger der Deutschen Demokratischen Republik. Wenn man einmal das Wunder erlebt hat, unsern blauen Planeten aus der Ferne des Kosmos zu betrachten, sieht man die Dinge anders. Dort oben in den Weiten des Weltalls kommt einem das Leben der Menschen klein und unbedeutend vor. Man fragt sich, was die Menschheit erreicht hat, welche Ziele hat sie sich gestellt und welche hat sie verwirklicht. Unser Land hat heute Geburtstag. Aus dem Kosmos gesehen ist es ein sehr kleines Land und doch sind im letzten Jahr Tausende Menschen zu uns gekommen. Menschen, die wir früher als Feinde gesehen haben und die heute hier mit uns leben sollen. Wir wissen, dass unser Land nicht perfekt ist. Aber das, woran wir glauben, begeisterte immer wieder viele Menschen aus aller Welt. Vielleicht haben wir unser Ziele manchmal aus den Augen verloren, doch wir haben uns besonnen. Sozialismus, das heißt auf den anderen zuzugehen, mit dem anderen zu leben. Nicht nur von einer besseren Welt zu träumen, sondern sie sehr zu machen. Ich habe mich daher dazu entschlossen, die Grenzen der DDR zu öffnen.

1978年8月26日、ジクムント・イェーン宇宙飛行士はソ連のヴァレリイ・ブコフスキイ宇宙飛行士とともにソ連のソユーズ31号に乗りこみ、サリュート6号宇宙ステーションにドッキングした。
9月3日までサリュート6号宇宙ステーションに滞在した後、サリュート6号に結合していたソユーズ29号でヴァレリイ・ブコフスキイ宇宙飛行士とともに帰還した。
ジクムント・イェーン宇宙飛行士の飛行時間は、7日20時間49分であった。

Der Film/シナリオ
Michael Töteberg: Adieu DDR/ミヒャエル・トーテベルク:さよなら、東独
Making of: Der Vorsspann/メイキング:タイトル
Stefan Arndt: Das vergessene Jahr/シュテファン・アルント:忘れられた年
Bernd Lichtenberg: Eine Familiengeschichte/ベルント・リヒテンベルク:ある家族史
Making of: Ein Demo wird gedreht/メイキング:デモが撮られた
Making of: Der digitale Lenin/メイキング:デジタル・レーニン
Daniel Brühl: Ein ganz normaler Junge/ダニエル·ブリュール:まったく普通の少年
Katrin Saß: Eine Gratwanderung zwischen Tragödie und Komödie/カトリン・サス:悲劇と喜劇の間の微妙な境界線
Wolfgang Becker: Wie ein Zauberlehrling/ヴォルフガング・ベッカー:魔法使いの弟子のように
Abspann/クレジット

Wolfgang Becker/著
Schwarzkopf & Schwarzkopf
ISBN-10:3896024310
ISBN-13:978-3896024312
Xフィルムのサイト

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