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2014年3月27日 (木)

愛する人が襲われたら? 非暴力平和主義の回答

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原題:What Would You Do :A Serious Answer to a Standard Question

憲法9条を守っていきたい側に対して、「愛する人が襲われたら」論や「戸締まり」論による批判(レッテル貼り的に言えば「使い古された」があるが)意図的にか、あるいは無自覚的にかはともかく、アプリオリに想定された答のみを前提とし、取りうる多様な術に目を向けることもなく、また、個人レベルの話と国家レベル・政治レベルの話をごちゃまぜにしているに過ぎないのであることなどを、本書によって再確認することができる。
例えば、「武器を持った侵略者の脅迫を受けて、自分を守るためには相手を殺すよりしかたががないように見える(「見える」に傍点)ときでも、常にそれ以外の道があり得る」。
第一部では著者の考え方を示し、第二部では他のさまざまな人たちの考え方を示している。
第三部では第三部には非暴力による実践例が紹介されているが、この部分はプラスにせよマイナスにせよ、宗教にこだわりのある人には鼻につくかもしれない。

「敵が存在する」を前提とする論理が当たり前である、現実的であるとされているが、そうした「現実」感覚から疑ってかかることが、「敵は存在しない」とする論理を対置することが、むしろ未来を見据えた現実的なあり方だろうと考える。

第一部 質問と真剣に取りくむ
 質問の背後にある前提は何か
 感情が論理をもつれさせる
 戦争に当てはめることはできない
 どんな対応の道があり得るか
 〈思いがけない解決の道〉を再検討する
 特別にキリスト教的な面を考える
第二部 他の人たちの応答
 トルストイ−クリスチャンにはできないことがある
 ブース=クリボーン−もう手遅れか
 ファーネス−信仰の力に頼って生きる
 ホジキン−銃が最後の手段ではない
 バエズ−おばあちゃん、がんばれ!
 ブラウン−答えは一つとは限らない
 アウカーマン−無抵抗のつまずき
第三部 しかしこの非暴力の道は実際に通用するか
 スキナー−だれかがおれをそこに釘づけにした
 中国伝道の米人宣教師−それは春の雪融けのようだった
 エイルワード−「生きた神様が守ってくれるのだから」
 ドブソン−和の武術、合気道
 サムエル−必要なのは信頼
 コーソン−敵をもてなす
 ギッシュ−もしなぐり返したら、どうなったか
 ハート−和解の手を差し伸べる
訳者あとがき

ジョン・ハワード ヨーダー(John Howard Yoder)/著
棚瀬多喜雄/訳
新教出版社

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