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2013年12月22日 (日)

もうひとつのドイツ―ある社会主義体制の分析

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1983年の刊行なので、ポーランドではすでに連帯の運動が始まり政権はガタついてきているが、DDRではホーネッカーの全盛期である。
ソ連においては、ブレジネフからアンドロポフに交代した時期で、停滞の時代から一歩抜け出そうとしていた頃にあたる。
長年西ドイツに在住した著者による朝ジャの連載(「素顔の東ドイツ」、1982年3月26日~10月10日号まで26回連載)ということでは、テーマごとに具体的かつ簡潔にまとめられていてわかりやすく、一時的な滞在による記録ではなく、プロパガンダではないDDRの様子が伝わってくる。
しかし、著者はDDRにとって好ましからざる人物として、DDRに入国することができなくなったようだ。

目次
はじめに
I 国民生活の断面
 自由と改革という<ポーランド疫病>
 真実を隠すイデオロギー教育
 学校で教えこまれる国防思想
 <社会主義人間>を育てる青少年組織
 東ドイツ型国民皆兵
 「壁」は何を護っているか
 「共和国」を去る人々
 逃亡者は<政治犯>である
 西風は東風を圧す?
 生活の質をめぐって
 行列社会
 小さな自由の最後の砦-教会

II 社会主義統一党-その歴史と支配の構造
 共産党主導による社会主義統一党の結成
 レオンハルトの回想記
 挫折した自主独立への道
 ウルブリヒトからホーネッカーへ
 東欧経済の優等生
 <プロレタリア民主主義>とは
 張りめぐらされた人民監視の網
 赤いプロイセン人民軍
 憲法が保障する党の指導性
 権力の中枢-政治局と書記局
 新しい支配階級「ノーメンクラツーラ」
 国家機関の一翼を担う労働組合
 ソ連の永久の友として
 思想の国有化に抗する知識人たち

参考文献

仲井斌/著
朝日新聞社

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