« 江ノ電10キロ15駅の小旅行 | トップページ | 田園調布 »

2013年11月29日 (金)

女が銃をとるまで 若きマルクスとその時代

130902_004
1986年9月刊。
著者の死の直後に刊行された論文集である。

「女が銃をとるまで」は、著者「1848年の社会史」と重なるところがあるので、むしろ、第2部以降の論文が刺激的である。
1848年、30歳のマルクスは、ベルギーからフランスに移り、さらにケルンに移っているが、この間8月27日から9月7日までウィーンに滞在し、ウィーンにおける1848年革命の目撃者となっている。
すでに若きヘーゲル派(Junghegelianer:青年ヘーゲル派又はLinkshegelianer:ヘーゲル左派)から脱皮したマルクスは、の1848年革命をどうとらえたか、1848年革命における「プロレタリアート」をどう見ていたのか、ウィーン市壁とのグラシとリーニエの階層はどう映っていたのか、そしてその後の「マルクス主義」の発展に1848年革命が民族やルンプロへの視座とともにどのようにかかわっていたのか、本書は大きな示唆を与えてくれる。
ただし、本書において明確には答えを与えてくれいているわけではないので、この世界に足を踏み入れると、抜き差しならぬことになるのかもしれない。

I 女が銃をとるまで
 序
 一 罪の女
 二 私生児
 三 売春社会
 四 女の仕事場
II 若きマルクスとその時代
 若きマルクスと〈同時代〉
 若きヘーゲル派
 マルクス=エンゲルスにおける四八革命論の基礎構造
III 短章
 マルクス遺稿の歴史的運命
 ドイツ歴史学の革命的伝統と新MEGA
 マルクス=エンゲルス著作集のモスクワ離れ
 追悼 ジョルジュ・ルカーチ
 マルクーゼ 人と思想
良知 力 略年譜
初出一覧

良知力/著
日本エディタースクール出版部

|

« 江ノ電10キロ15駅の小旅行 | トップページ | 田園調布 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 女が銃をとるまで 若きマルクスとその時代:

« 江ノ電10キロ15駅の小旅行 | トップページ | 田園調布 »