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2013年1月 2日 (水)

【江ノ電】併用軌道について 1 腰越駅〜江ノ島間駅は「併用軌道」か「長大踏切」か

江ノ電には、腰越駅〜江ノ島間駅に、道路の上を電車が走る「併用軌道」とされている区間があります。

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2012/11/18・江ノ島を背に腰越方向を見る

鉄道事業法(昭和61年12月4日法律第92号)では、
(道路への敷設の禁止)
第61条 鉄道線路は、道路法(昭和27年法律第180号)による道路に敷設してはならない。ただし、やむを得ない理由がある場合において、国土交通大臣の許可を受けたときは、この限りでない。
2 前項の許可の手続について必要な事項は、政令で定める。
との規定があり、道路上への線路の敷設はできません。

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2012/11/18・腰越を背に江ノ島方向を見る

江ノ電はもともとは軌道条例(明治23年法律第71号、後の軌道法(大正10年4月14日法律第76号))に基づいた道路に敷設された軌道(軌道法第2条)の路線でした。
明治31年12月20日の江之島電氣鉄道への「特許状」には、「軌道ハ路面ト低ナク之レヲ布設シ且ツ其銕軌間ニハ土砂或ハ木石ヲ填メ銕軌面ト道路面ト低ナカラシムヘシ」との記述があります。
また「路面并軌道内ハ雨水ノ潴留セサル様充分ニ排除ノ方法ヲ設クルヘシ」との記述もあります。

昭和19年11月18日に江ノ電が地方鉄道法(大正8年法律第52号)に移行したとき、運輸通信大臣及び内務大臣の連名で出された許可証(鐡業監第一、二一五號)には、「道路管理者ノ指示ニ従ヒ現在道路トノ併用區間ハ将來可及的速カニ專用敷ニ改ムルコト」という条件が付されています。

こうしたとから、現在の併用軌道区間はその名残であると考えられます。

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2012/11/18・腰越を背に江ノ島方向を見る

一方、鉄道事業法の規定をクリアするために、道路の上を電車が走る区間は「踏切として扱っている」「長大踏切である」という考え方もあるようです。

江ノ電での踏切名の付け方は、藤沢駅を起点として、ある駅から鎌倉方向に向かって次の駅に至るまでの間の踏切に、「○○1号踏切」「○○2号踏切」といったように駅名に番号を付けた表示をしています。
江ノ島駅から鎌倉方向に向かって最初の踏切である「江ノ島1号踏切」がどこにあるか探すと、腰越駅の江ノ島側際にある踏切にその表示があります。

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2012/1/28・江ノ島1号踏切

したがって、この踏切が江ノ島駅からのひとつめの踏切ということになります。
もっとも、この踏切の北側には遮断機がありますが南側には警報機のみで遮断機はありません。

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2012/1/28・併用期間路面の黄色のペイントが終わった先が江ノ島1号踏切、踏切を過ぎたところが腰越

線路はそのまま路上を行きます。

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2012/1/28・右に江ノ島1号踏切、正面に併用区間

したがって、腰越から龍口寺交差点を過ぎて国道467号を横断して専用軌道に入るところまでが「江ノ島1号踏切」であると考えることは可能ですが、龍口寺前あたりでは「江ノ島1号踏切」の表示は見かけません。

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2012/1/28・国道467号

なお、道路上の境界標識を見てみましたが、境界標識では「併用区間」なのか「踏切」なのかは、わかりませんでした。

「併用軌道について」は、2012年1月にあるサイトに書いたものを加筆訂正したものです。

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