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2012年5月23日 (水)

向う岸からの世界史

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1848年革命とは何であったのか。
フランス二月革命と第二共和政の成立がヨーロッパ各地に飛び火した。
オーストリアでは、メッテルニヒの失脚、フェルディナント1世の退位とフランツ・ヨーゼフ1世の即位と歴史は動いていくが、ウィーンでは宮廷、市民、「下民」らが入り乱れて流血の衝突となる。

「向こう岸」とは?
「世界史」とは?
ヘーゲルからマルクスやエンゲルスにつらなる「世界」観、「歴史」観への、批判的(否定的、ではない)検討のなかで、埋もれた「プロレタリアート」を評価しようとする力作である。
現代のウィーンの街を歩いていても、とても思いもよらない。

1978年に未来社から刊行された著作の復刊である。

目次
I
向う岸からの世界史―ヘーゲル左派とロシア
 1 ゲルツェンとマイゼンブーク
 2 スラヴ人は人類の敵
 3 世界史の針は西向きか東向きか
 4 ヘーゲル的=東洋的自己完結性
 5 西欧的世界史の解体
四八年革命における歴史なき民によせて
 1 エンゲルス的世界史と非世界史
 2 ロシア的ないしアジア的野蛮
 3 パラツキーとフランクフルト国民議会
 4 「反革命」としての人民戦争

II
一八四八年にとってプロレタリアートとは何か
 1 ベルリンとウィーンの流民
 2 大衆的貧困としての死霊
 3 賎民かプロレタリアートか
 4 労働者暴動と革命の死
ウィーン革命と労働者階級
 1 意識されざるプロレタリア革命
 2 ウィーンにおけるマルクス
 3 マッセン・プロレタリアート
 4 特権的労働者と下民労働者
 5 ブルジョア革命擬制批判

III
もう一つの十月革命―歴史家とプロレタリアの対話として
 1 ラトゥール吊し首(10月6日)
 2 武装セルプロレタリア(10月12日)
 3 行程と議会
 4 プラーターの星(10月28日)
 5 最後の銃声(10月31日)
ウィーン便り
 1 赤マント
 2 革命版画
 3 賎民支配とは何か
 4 革命と古本屋
 5 ハンガリー革命と西欧
ガストアルバイターとしての社会主義

良知力 著
ちくま文庫

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