失われた地平線
久しぶりに手にしたのだが、むかし読んだものではなく、新訳。
マリンソンに同行してシャングリ・ラを去ることになってしまうコンウエイに、なぜ、大ラマはシャングリ・ラを託したのか。
いったんは外に出ても、いずれ戻ってくるであろうということか。
しかし、数十年シャングリ・ラにいた羅簪までもが去るということは、シャングリ・ラの存在意義にかかわることだろう。
「ヨーロッパの北方人種とラテン民族が最良の人選であることは間違いないのだよ。」に至っては、大ラマにしてこの言かよ的噴飯ものである。
1933年、ということだろう。
昔読んだ時のほうが、もっとドキドキ感があった。
ジェイムズ・ヒルトン/著
池 央耿/訳
河出文庫
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