駒場旧前田侯爵邸
旧前田侯爵邸は、前田家16代当主前田利為(としなり)侯爵が昭和4年に本邸として建てたもので、建て坪342坪(1129平米)、延べ床面積888坪(2930平米)の地上3階地下1階の洋館と、その後建てられた和館の2棟、そして庭園が公開されている。
もともとは駒場農学校で、本郷に移転した跡地に第一高等学校が使い、また、一部を前田が邸宅のために所有することになった。
太平洋戦争後の昭和20年9月に連合軍に接収され、第5空軍司令官ホワイトヘッドの官邸として、昭和26年4月からは、極東総司令官リッジウェイの官邸として使われた。
その時、壁は白ペンキで塗られてしまったり、庭に噴水が作られた(現在は跡が残っている)らしい。
昭和31年に和館及び一部の土地が国の所有となり、昭和32年、接収解除。
昭和39年、洋館を東京都が買収、土地は東京都に無償貸与され、昭和42年7月に東京都立駒場公園となり、都立近代文学博物館として平成14年まで利用された。
昭和50年、駒場公園の管理は目黒区へ移管された。
平成3年、洋館が東京都指定有形文化財に、平成20年には和館も含めて東京都指定有形文化財となっている。
使用人は130人以上、洋館3階や邸宅周囲に住んでいた。
現在日本近代文学館が建っているあたりは、使用人の舎宅や馬場などがあったらしい。
なお、洋館入口に写真撮影禁止のマークがあるが、三脚を立てたり商業目的でなければ、OKのようだ。
今回の撮影にあたっては、ガイドさんの了解済み。
正門を入る。
洋館が見えてくる。昭和4年だと、馬車ではなく車をまわしたのだろう。
ここは何だったのだろう?
チューダー様式のアーチの車寄せ、外壁はクラッチタイル。
玄関にもアーチが見える。
玄関をあがったホール。
手前の広いサロンと奥のせまいサロン、大食堂。
前田利為侯爵の書斎、そして寝室。
2階階段ホールと階段。
1階階段ホール。
応接室から庭を見る。
庭から洋館を見る
庭に面した洋館、テラスとベランダ。
隅になにやら居る。スフィンクスか。
使用人部屋側。
和館への道と和館玄関。
雪吊りのある庭と和館の玄関。
廊下の窓越しの庭。
和館には広間が二間ある。ふたつの広間の間にある欄間の細工がすばらしい。
奥の広間。
| 固定リンク
コメント