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2011年8月11日 (木)

ケストナー―ナチスに抵抗し続けた作家

エーリッヒ・ケストナー、Erich Kästner。
「わたしが子どもだったころ」「ファービアン」「飛ぶ教室」などからさまざまな文章が引用され、ケストナーの著作にはケストナー自身が投影されていることや、父や母との関係、ナチス政権下にドイツにとどまり続けたことなどが語られる。
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解説は今江祥智さん。
1995年、ドイツ児童文学賞受賞。

1928 腰の上の心臓/エミールと探偵たち
1929 鏡の中の騒ぎ
1930 ある男が通知する
1931 五月三十五日/点子ちゃんとアントン・ファービアン
1932 椅子の間の歌/腕ながアルトゥール/魔法をかけられた電話
1933 飛ぶ教室
1934 雪の中の三人男/エミールと三人のふたご
1935 消え失せた密画―または或るセンチメンタルな肉屋の親方の冒険
1936 ケストナー博士の叙情的家庭薬局
1938 ゲオルクと予期せぬ出来事(小さな国境往来)/ティル・オイレンシュピーゲル
1942 ほらふき男爵―ミュンヒハウゼンの冒険
1943 大きな秘密(ふたりのロッテ)
1946 自著検討
1948 日々の雑貨/短く簡潔に
1949 動物会議
1950 長靴をはいた猫
1951 ミュンヒハウゼン
1952 小さな自由
1955 十三月/シルダの町の人びと
1956 著作選集/ドン・キホーテ/独裁者の学校―九景の喜劇
1957 わたしが子どもだったころ
1961 ケストナーの終戦日記― 一九四五年を忘れるな/ガリバー旅行記
1963 サーカスの小人
1967 サーカスの小人とおじょうさん
1969 大人のための著作集
1974 魔法使いの弟子

1933年5月10日、ベルリンのオペラ座の前で、34歳のケストナーは自分の本が燃やされる炎を見ていた。
以後12年の間、ナチスによって執筆が禁止される。
それでも、ケストナーは亡命を選択しなかった。

<<作家たるものは、自分の属する国の人々が、悪い時代に、いかにその運命に耐えるかを見ておかなければならない。・・・どんなときでも目撃者として残り、いつか、文章でその証言をすることができるようにすることこそ、作家としての職業上の義務だと思う。>>(「勇気と分別」)

しかし、戦後のドイツは、ケストナーが望んだような歴史をたどることができなかった。

クラウス コルドン(Klaus Kordon)/著
那須田淳、木本栄/訳
偕成社

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