11 ナンチャッテ寿司
晩ご飯を食べに、外に出ることにした。
ホテルのそばに、「世界ふれあい街歩き」で放映された「街の畑」があるはずだ。
探すこともなく見つかる。
もともとゴミ捨て場だったが、とある人が片付けて畑にしたらしい。
下を覗いてみたが、誰もいなかった。
路地を10分ほど歩いていくと、ノイプファル広場を抜けて、夕陽に映えているレーゲンスブルク大聖堂に行き着いた。
どこに入ろうかとうろうろしていたら、寿司カフェの看板があった。
近づいてみると、う~ん、悩ましい。
横を見ると、隣の家にプレートがある。
ここはWatmarkt(ヴァットマルクト)通り、シンドラーが住んでいたところだ。
オスカー・シンドラー(Oskar Schindler)は、1945年11月からレーゲンスブルクのWatmarktに住んでいたので、そのことを示すプレートである。
シンドラーは、後にドナウ北岸に移転し、1950年5月まで住んでいた。
結局、この寿司カフェに入ることにした。
アサヒやキリンなど日本のビールがあるというのだが、せっかくドイツにいるので日本ビールはパスする。
店のなかには、なぞの「グリーンアスパラ巻き」のおすすめがあったりする。
やがて、注文したお寿司がやってきた。
ぎょえ~、酢飯じゃない~っ!
アサヒビールの前掛けをしたお店のおねーさんは気さくなのだが、酢飯じゃないのは許せない。
もう来たくないぞ。
ツァーレンのとき、「福島はだいじょうぶなの?」など、心配してくれてはいた(好意的に受け止めて)のだが。
<続く>
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