9 ICEでレーゲンスブルクへ
パッサウからレーゲンスベルクまで乗車するICE22は、ウィーン西駅を14時36分に発ち、レーゲンスブルクを17時24分発、その後ニュルンベルグ等を経てフランクフルト・アム・マイン中央駅に21時36分着、終着のドルトムントに翌日1時21分に到着するICE Linie 91を走る列車である。
使用されている車両は1999年から導入された動力分散式の振り子式電車ICE-T、7両編成の411形で、次のような編成になっている。
ドルトムント方
21号車/31号車:2等車:制御車(パンタ付):411.5形
22号車/32号車:2等車:電動車:411.6形
23号車/33号車:2等車:電動車:411.7形
24号車/34号車:2等車:付随車:411.8形
26号車/36号車:食堂車(Bord Restaurant) :電動車:411.2形
27号車/37号車:1・2等車:電動車:411.1形
28号車/38号車:1等車:制御車(パンタ付):411.0形
ウィーン方
17時すぎに、ICE22が入線する2番線ホームに向かうため、地下道に下りる。
ホームに上下する階段には、スーツケースなどを上下させるためのベルトコンベアがついていたので、楽である。
ホームにあがると、オーストリア連邦鉄道(ÖBB)の列車が停車していた。
さすがに国境の街、というより、すでに国境など実生活とは縁がないのだろう。
ホームの表示を見ると、17時24分発の予定が15分ほど遅れるようだ。
ホームでしばし待っていると、ICEが入線してきた。
先頭車の、運転手席の後ろの席には、ぜひ乗りたいものだ。
予約してあるのは24号車(といっても日本的感覚は4号車)で、乗車してみると、車内はかなり混んでいる。
座席も、半分以上が予約の表示である。
座席を予約しておいて、正解だった。
スーツケースはデッキにある荷物入れに収納し、確保してある42と44の席に向かう。
2人席のほか、テーブルをはさんだ4人席もあり、グループや家族が利用しているようだ。
座席方向は固定されているようで、42と44は進行方向とは逆のウィーンを向いている。
新幹線よりも小田急ロマンスカー的な雰囲気なのは、ほとんど満席な車内のせいだろうか。
4人席越しに窓の外に見えるのは、ドナウ川である。
乗車時間は約1時間で、遅延のまま18時45分頃にレーゲンスブルクに到着する。
到着直前に検札が車内に入ってきたが、私たちのところに来る前に下車してしまった。
<続く>
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