修二会 (4)
5日(4) お松明
部屋で少し休んで、外に出る。
頼まれていたお土産を買い求め、早めの晩ご飯をとってから二月堂に向かうことにした。
ならまちを歩いて、萬々堂通則に行く。
目的は、この時期にしか出ない季節限定の「糊こぼし」。
修二会のとき、二月堂内に造花が飾られるのだが、造花をつくっているときに紙に糊をこぼしてしまい、斑点ができてしまった。
大寺開山堂の庭(非公開)に咲く良弁椿が糊をこぼした様子に似ていたので、この椿を「糊こぼし」と名づけたそうな。
開山堂は非公開なので、糊こぼし椿は絵葉書を利用。
この椿の花を形どった和菓子が、萬々堂通則の「糊こぼし」。
おみやげと自分ち用に購入して、宅配便で月曜日に届くように手配。
その他、おみやげ用の干菓子と、本日用の「糊こぼし」を購入。
ビールとちょっとした食べ物を入れておこうと入ったお店は、ちょうどこれからグループの宴が始まるところだったようで、注文したものがなかなか出てこなかった。
あまり待っている時間もないので、退出。
ここから歩くと30分以上かかってしまうので、近鉄奈良駅前からバスに乗り、東大寺に向かう。
バスを降りると、たくさんの人たちが二月堂に向かって歩いている。
駐車場には、観光バスが何台も並んでいる。
二月堂の下についたのは、6時前、しかし、とても舞台の下まではすすめず、開山堂の前あたりでストップ、それ以上は入れなかった。
前回来たのは6年前だったが、そのときよりもはるかに人が多い気がする。
待つこと1時間、途中で先ほど萬々堂通則で追加で買った「糊こぼし」をいただく。
午後6時半、先触れの小さなお松明がお堂にあがり、やがて降りてくる。
そして30分後の午後7時、もう一度先触れのお松明が上り下りし、その後10本のお松明が二月堂の舞台に駆け上がっていく。
1本目のお松明は、お堂の上から先端が丸ごと落ちてしまった。
「ストロボはたくな」と、事前にさかんにアナウンスしていたのに、この期に及んでもなストロボの光が走る。
この距離ではストロボの効果はないだろうし、そもそも炎を撮影するので、なんでストロボ?
まぁ、とめる方法を知らないだけなのかもしれないが。
前回見かけた、二月堂下のカメラ席はなくなっていて、一脚や三脚は使用禁止との看板が立っている。
三脚を使いたい向きは、少し離れた第2観覧席に行くことになる。
これまでのカメラ席は車いす利用者や招待者が使うようだ。
ホテルにもどり、バーでひとやすみ。
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