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2010年2月 5日 (金)

ある晴れた日に

単行本としての初出は1950年だが、それ以前1949年1月から8月に、鎌倉文庫から出ていた雑誌「人間」に掲載されていたそうである。
著者は、そのとき29歳。
その後河出書房による刊行、平凡社の選集への収録を経て、2009年10月によみがえった。

この小説をどう読んだらいいのだろうか。
(反)戦争小説?
恋愛小説?

文体、人物設定、そして東京でも戦場でもなく、軽井沢という舞台設定、これらはステレオタイプと言えなくもないが、それは2010年のたわごとにすぎないだろう。
背景となる1945年8月15日の前後の日々、書かれた「平和」「民主主義」が向かう目標としてかかげられた時代、その実感は、私にはない。
なので、「私は、この小説を、戦争に傷ついた若い日本国民のすべてにささげたいと思う。」と記す著者の思いを、そして晩年までの著者の活動を含めて、どう受け止めればいいのだろうか。

加藤周一
岩波書店(岩波現代文庫)

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