ある日どこかで
ジャック・フィニィの「ふりだしに戻る」「時の旅人」と同系列の作品である。
まぁ、著者じしんが「私が好きな作家」と言っているようだから。
「ふりだしに戻る」が出たのが1970年、そして「ある日どこかで」が出たのは1975年だが、書き始めたのは1971年のようだから、マシスンの脳裏には「ふりだしに戻る」があったに違いない。
この作品には、実在の人物がさりげなく登場し、実際のしごとと同じしごとをしていたのは笑えたが、これは、マシスンのお遊びだったのか。
お遊びと言えば、脚本版にはJ・フィニイも登場するようなので、ぜひ手にしてみたいものだ。
リチャード・マシスン(Richard Matheson)/著
尾之上浩司/訳
東京創元社
| 固定リンク
コメント